8戦4発PS男だソフトB・グラシアル 逆転V2ラン!「すぐに逆転できて良かった」

[ 2019年10月20日 05:30 ]

日本シリーズ2019第1戦   ソフトバンク7-2巨人 ( 2019年10月19日    ヤフオD )

2回1死二塁、逆転2ランを放ったグラシアル(撮影・尾崎 有希)
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 流れを引き戻し、ソフトバンク先発の千賀を後押しする一撃だった。0―1の2回1死二塁。グラシアルは1ボールからの2球目、山口の146キロの内角直球を捉えた。やや差し込まれながらも、左中間テラス席まで届く1号2ラン。これが決勝弾となった。

 「良い投手。真っすぐを狙っていた。先制されてすぐに逆転できて良かった。少し詰まったけど入ってくれて良かった」

 大舞台で輝きを増す助っ人だ。ポストシーズン通算21試合で打率・350、5本塁打、9打点。昨年の日本シリーズ第3戦から11試合連続安打とした。今年のポストシーズンでも8戦4発。「良い準備ができたし、メンタルの状態が良い」とうなずいた。工藤監督も「難しそうな球だった。よく反応してくれた」と称えた。

 指揮官ら首脳陣からストップがかかるほどの練習好き。遠征先のトレーニングルームには試合後、一番乗りで現れて汗を流す。そして、本拠地には強い味方がいる。全身冷却機器「クライオセラピー」だ。気化させた氷点下180度の液体窒素を全身に当てて急激に冷やし疲労回復を図るもので、昨夏から常設された。最近では快進撃を続けるラグビー日本代表が使用して脚光を浴びる。これを最も愛用しており、キューバ出身の34歳は常に最善の準備を怠らない。

 山口には3年連続で交流戦で黒星を喫しており、難敵を攻略しての1勝は大きい。「あと3勝で日本一だけど、毎試合集中するだけ」とグラシアル。チームとしても2桁安打で7得点をマークし、3年連続日本一へ好スタートを切った。(後藤 実穂)

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