ソフトB千賀 初球から全開159キロ!G斬り先勝「全球種を使っていこう」甲斐を信じエースの投球

[ 2019年10月20日 05:30 ]

日本シリーズ2019第1戦   ソフトバンク7-2巨人 ( 2019年10月19日    ヤフオD )

7回2死二、三塁、重信を見逃し三振に仕留め、雄叫びを上げる千賀(撮影・尾崎 有希)
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 「SMBC日本シリーズ2019」が19日、ヤフオクドームで開幕し、ソフトバンクが巨人に7―2で先勝した。00年の「ONシリーズ」以来19年ぶりに激突。3年連続のシリーズ開幕投手を務めたエースの千賀滉大投手(26)が7回3安打1失点に抑え、セ最多勝の山口俊投手(32)との投げ合いを制した。本拠地では11年の第7戦から13連勝。3年連続の日本一を目指し、幸先のいいスタートを切った。

 重圧から解放された笑顔だった。球団史上初の3年連続シリーズ開幕投手を務めて勝利に導いた千賀が、お立ち台で胸を張った。

 「とにかく初戦勝てるように。この思いでマウンドに立った。(打線が)すぐに打ってくれたので感謝しています」。本拠地開幕は、エースにとっては不安要素だった。今季登板した8球場の中で、ヤフオクドームでの防御率3・89はワースト。だからこそ立ち上がりにこだわった。初回、先頭・亀井への初球は159キロ。シーズン開幕戦の第1球で自己最速の161キロを計測したが、同じように球場がざわついた。2回に阿部に先制ソロを浴びたが慌てない。「(甲斐)拓也から“全球種を使っていこう”と言われていたので信じて投げた」。本調子ではなくても7回3安打1失点でまとめた。17年に続くシリーズ開幕戦白星。2勝はスタンカに並ぶ球団記録だ。

 巨人・山口とのセパ奪三振王対決。三振の数は山口の8個に対し、5個だったが、欲しい場面では狙った。3―1の7回2死二、三塁では、代打・重信をカットボールで見逃し三振に斬り、吠えた。

 今季はシーズンで26試合に登板し、13勝。投球数はリーグトップの3081球を投じた。セ・リーグトップは山口の2802球で、タフな投手同士の投げ合いでもあった。シリーズ前に、千賀は言った。「結構投げましたね。でも、肩、肘の疲労はそんなに感じないです。トレーニングとか、いろいろなことにチャレンジできた年だったのでそこは良かった」。登板間にも厳しいメニューをこなし、一度も離脱することなく、投げ続けてきた。CS2試合、この日の登板を合わせ、球数は3438球に達した。

 工藤監督は「肉体的にも精神的にもきついと思うけど、素晴らしい投球。改めて彼の凄さが出た」と称えた。投打がかみ合ったチームは、3年連続日本一に弾みがつく快勝。CSファーストS第2戦から7連勝、さらにシリーズでは11年の第7戦からヤフオクドームで13連勝だ。大役を務めた千賀は「あと3つ勝って日本一になれるように頑張ります」と地元ファンに約束した。(川島 毅洋)

 ○…千賀(ソ)が3年連続でシリーズ第1戦に先発。日本シリーズで3年以上連続の開幕投手は、69~72年堀内恒夫(巨=4年)、76~78年山田久志(阪急=3年)に次ぎ41年ぶり史上3人目だ。また、日本シリーズでは17年第1戦以来となる通算2勝目。シリーズ初戦での通算最多勝利は、前記堀内と渡辺久信(西)の各3勝だが、チームでは61、64年スタンカ(当時南海)の2勝に並ぶ最多になった。

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