中畑氏 巨人・阿部弾に「雑念のないスイング」自身も引退決め臨んだ89年日本Sで本塁打

[ 2019年10月20日 08:00 ]

日本シリーズ2019第1戦   巨人2―7ソフトバンク ( 2019年10月19日    ヤフオD )

89年、近鉄との日本シリーズ第7戦で代打本塁打を放ち、ガッツポーズでダイヤモンドを回る中畑
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 【中畑清 視点】何のちゅうちょもなく初球を捉えた。慎之助の先制弾。外寄り152キロの真っすぐを右中間へ。こんなの打って何で引退するの?という一発だったね。バットマンとしての総決算。雑念のないスイングだった。

 30年前を思い出す。引退を決意して臨んだ1989年、近鉄との日本シリーズ。3連敗3連勝で迎えた第7戦(藤井寺)だ。4―2で迎えた6回、原辰徳の2ランが飛び出した直後、DHの吉村禎章の代打として打席に入った。おそらく野球人生最後の打席。格好いい三振をしたいと思ってね。開き直った。吉井理人の初球、スライダーを思い切り空振りしたら力が抜けてね。続く2球目の真っすぐを左中間へ運んだ。自分の力じゃない。みんなが打たせてくれたんだよね。日本一を花道として最高に幸せな終わり方ができた。

 慎之助はまだ第1戦が終わったばかり。現役生活を支えてくれた人たちに対する感謝の気持ちを忘れず、燃え尽きてほしい。

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