広島・大瀬良「勝っていくしかない」、巨人・菅野と開幕戦以来の再戦

[ 2019年7月19日 05:30 ]

広島・大瀬良
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 広島は19日から本拠地で首位・巨人を迎え撃つ。自力優勝の可能性を残すには3連勝しかない危機的状況で、初戦の先発・大瀬良大地投手(28)は「ボクたちは勝っていくしかない」と必勝を誓った。

 本拠地マツダスタジアムに隣接する屋内練習場。大瀬良は、巨人3連戦で先発が予定される床田、九里らとともに最終調整に汗を流した。1敗どころか、1つ引き分けても自力優勝の可能性が消える土俵際。負けられない戦いを前に、主戦右腕は闘志を燃やす。

 「大事な試合。ゲーム差が開いているし、これ以上離されるわけにはいかない。ボクたちは勝っていくしかないので、チームにいい流れを持って来たい」

 リーグ戦が再開した6月28日の時点で1・5だった首位とのゲーム差は、わずか3週間で12にまで開いた。この間、巨人は12勝2敗の快進撃。逆に広島は1勝13敗1分けと大きく転けた。直接対決で負けたならともかく、一度も対戦していないだけにもどかしい。

 「1点を取る執念を感じるし、粘り強く野球をやっているイメージ。根負けしないように、しっかりした投球をしていきたい」

 大瀬良自身にとっても大事な試合だ。6月5日の西武戦で6勝目を挙げて以来、白星から遠ざかっており、目下自己ワーストの4連敗中。4試合での被弾は8本を数え、防御率は2・90にまで悪化した。前半戦の力強い投球復活へ。当然、修正に努めてきた。

 「原点に戻ってやってきた。修正できていると思うので、それを試合で出せれば」

 巨人の初戦先発は菅野。3・29開幕戦で投げ合って以来で、当日は8回を零封した大瀬良に軍配が上がり、通算でも5試合で2勝1敗と優位に立つ。防御率3・92が示すように、敵のエースは今季不振と伝わるが、難敵には変わりなく「1点が特別な意味を持つ」と気合を入れる。

 「責任を持ってマウンドに立ちたい。これまでも、同じ状況で勝ちを持って来られていないので、チームを勝ちに導きたい」

 3連戦を終えた時、リーグ4連覇への希望の光が見えるか。まずはカード初戦、主戦右腕の力投に期待だ。(江尾 卓也)

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2019年7月19日のニュース