ダル81日ぶり白星!6回無失点で3勝目 待望女の子授かった「勝ったら言おうと」

[ 2019年7月19日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス5―2レッズ ( 2019年7月17日    シカゴ )

レッズ戦に先発したカブスのダルビッシュ
Photo By 共同

 カブスのダルビッシュ有投手(32)が17日(日本時間18日)のレッズ戦で6回を2安打無失点に抑え、4月27日以来81日ぶりで、14試合ぶりの白星となる今季3勝目を手にした。メジャー7年目、カブス移籍2年目で本拠地リグリー・フィールドでは初勝利。メジャー通算60勝目となった。ダルビッシュは11月に女児が生まれることを公表。公私共にさらに充実しそうだ。

 力で圧倒し、ねじ伏せた。2点リードの6回2死一塁。この日、最速の98マイル(約158キロ)直球で4番・プイグを空振り三振に仕留めると、ダルビッシュは2度も拳を振り上げ、ガッツポーズとともに雄叫びを上げた。

 6回2安打無失点。4月27日以来、81日ぶりの今季3勝目は移籍2年目で本拠地初勝利となった。「みんな僕がリグリー(・フィールド)で勝っていないのを分かっていたから、それで打てない試合もあった。僕より周りの方が意識している。みんなも少し楽になる気がします」。この日のストライク率は72・3%で無四球。最速98マイルをマークするなど、5回2死までノーヒットの快投を演じ、7三振を奪った。

 6年の大型契約で移籍した昨季は右腕のケガに悩まされ、わずか1勝。今季も制球難で前半戦は2勝にとどまったが、ダルビッシュは「明けない夜はない。やまない雨はないとか言うけど、僕はその言葉が大嫌い。今、僕らがやっているのは自然のことではない」と言う。その信念は揺るがない。「僕らは放っておけば、ずっと雨だし、ずっと夜。だから自分のことを信じて常に研究するのをやめない」。下を向くことなく、壁を打ち破った。

 勝ちたい大事な理由があった。節目のメジャー通算60勝目となったが「そんなことより、11月に初めての女の子が生まれます。それの方が大事。勝ったら言おうと思っていたんですけど、なかなか最近勝てなくて。これでやっと言うことができたので。それが一番」と明かした。ダルビッシュは前妻との間に2人、聖子夫人との間に2人子供をもうけていたが、4人とも男の子。聖子夫人の連れ子も男の子で「初めての女の子。僕の兄弟も男ばっかりだったので、どう接したら良いか」とうれしい悩みも披露した。

 これで後半戦2試合は12回を無失点。「今は制球も切れも、人生でベスト。今はストライクを投げるのではなく、構えた所にほぼ行っている。今までそんなことはなかった」。来月16日に33歳になる右腕の表情は自信に満ちていた。(奥田 秀樹通信員)

続きを表示

2019年7月19日のニュース