【神奈川】三浦学苑の二刀流・渡辺「感触完璧」2戦連発V3ラン&完投 次は昨秋大敗の横浜戦

[ 2019年7月19日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 神奈川大会3回戦   三浦学苑9-4平塚学園 ( 2019年7月18日    相模原 )

6回、勝ち越し3ランを放つ渡邉(撮影・南 周平)
Photo By スポニチ

 三浦学苑の二刀流は燃えていた。1―1で迎えた6回2死一、三塁、渡辺は初球スライダーを振り抜いた。金属音を響かせて舞い上がった打球は、左翼席へ飛び込んだ。

 「感触は完璧。リベンジしたい気持ちが、相手より強かったから勝てたと思う」

 投手としては小田原城北工戦との1回戦で8回参考ながらノーヒットノーラン。この日は6奪三振ながら、チェンジアップを効果的に使って4失点完投。最速143キロのプロ注目右腕だが、高校通算20号となる2戦連発の決勝3ランでチームを勝利に導いた。

 この試合が第一関門だった。平塚学園には今春の県大会初戦に5―7で敗れた。夏は絶対に勝つ――。渡辺は母の言葉で、野球以外も見つめ直した。

 「周りを見ろと言われました。ゴミを拾うことや、電気を消したりドアを閉めること。当たり前のことですが、そういうことを取り組んできました」

 9回のマウンドは苦しかった。2死から3連打を浴びて2点を失ったが、盛り上がるスタンドとは裏腹に「まだ5点差」と冷静。最後の打者を中飛に仕留めると「きつかったけど、投げ抜けて自信になった」と笑った。

 次は昨秋の県大会初戦で0―14と大敗した横浜が相手だ。「春のリベンジはできた。次は秋のリベンジができるように頑張りたい」。趣味は釣り。渡辺は3年連続甲子園に出場している“大物”も釣り上げる。(南 周平)

続きを表示

2019年7月19日のニュース