【大阪】茨木が2年ぶりに初戦突破 主将の速水が決勝適時二塁打

[ 2019年7月11日 15:22 ]

第101回全国高校野球選手権大阪大会1回戦   南港中央 ( 2019年7月11日    茨木5―4常翔学園 )

決勝打を放った茨木・速水主将
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 府内有数の進学校・茨木が2年ぶりに初戦を突破した。3―4で迎えた9回。6番・八軒慶慈内野手(3年)の適時二塁打で同点に追いつくと、なおも1死二塁から主将の速水走内野手(3年)が右中間へ決勝の適時二塁打を放った。

 「外角高めのストレートを打ちました。みんながつないでくれた打席で無我夢中でした。劣勢を予想していましたし、最後にチャンスが回ってくるとみんなで話していました。勝てて本当に良かったです」

 苦しい試合展開だった。1―1の6回に勝ち越しを許し3点のビハインド。7回2死二、三塁の好機も無得点に終わる中、8回先頭で打席に立ったのが速水だった。

 「はやみそう、という語呂はあまり関係ないです(笑)。みんなに覚えてもらいやすいということと、人生最後まで走りきってほしい、という思いで付けたと聞きました」

 名前の由来にもあるように、劣勢を強いられても最後まで諦めるつもりは一切なかった。打撃妨害により出塁すると、続く代打・国吉吹樹(1年)の左越え適時打で一塁から長躯生還を果たした。「名前は“走”なんですけど、足はそんなに速くありません」とはにかんだが、一気に反撃ムードを高め、土壇場での逆転劇へとつなげた。

 部員31人を引っ張ってきた精神的支柱。自主性を重んじる石丸寛明監督(26)の方針もあり、速水が中心となって練習メニューを考えてきた。シーズン中でも完全下校は午後6時20分と決められており、平日の練習時間は最大でも2時間。グラウンドを全面的に使用できるのも平日は週に2日しかない。今春は京大に16人、大阪大に73人、神戸大に48人が合格した進学校だけあって、速水自身、平日はほぼ毎日、通塾するという。そんな限られた環境の中でも部員は文武両道を貫いてきた。

 「彼らは厳しい入試を突破してきており、集中力と精神力の強さがある。練習試合でも思うように勝てないチームでしたが、最後まで諦めずに結果を出してくれました」

 17年秋に就任した石丸監督は、感激の表情を浮かべながらナインをねぎらった。
 

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