マー君、新伝説!日本人初の球宴勝利投手 夢の17球「楽しい時間」

[ 2019年7月11日 02:30 ]

オールスターゲーム   ア・リーグ4-3ナ・リーグ ( 2019年7月9日    プログレッシブ・フィールド )

オールスター戦の2回に初登板し、1回無失点で日本選手初の勝利投手になったヤンキース・田中将大投手(共同)
Photo By 共同

 ヤンキースの田中将大投手(30)は9日(日本時間10日)、オールスター戦にメジャー6年目で初登板し、1回を1安打無失点、1三振に抑え、日本投手初の勝利投手となった。前半戦苦労したスプリットが本来の切れを取り戻し、ヤ軍投手では1948年のビク・ラッシ以来71年ぶりの白星。直前で追加選出が決まり、慌ただしい球宴期間となったが、後半戦へ大きな弾みを得た。

 急転直下の選出から全力で駆け抜けた。田中は2回にマウンドへ。今季30発の4番ベリンジャーはスプリットで空振り三振、5番アレナドは直球で中飛。ベルはチャレンジで覆る二塁内野安打となったが、最後はコントレラスのピッチャー返しを華麗にさばき、投ゴロとした。1イニングを無失点で終えると直後に味方が先制。日本投手初の勝利投手となった。

 「楽しい時間になりました。でも本当にずっとバタバタできたので。あっという間に終わったなという感じ」

 14年以来5年ぶり2度目の選出ながら、前回は負傷辞退しており実質初となる 舞台。ブルージェイズ・ストローマンの負傷辞退で、3日前の6日に急きょ追加選出された。家族の休暇の予定は全てキャンセル。それでも、このチャンスを生かそうと前向きに臨んだ。

 「シーズン中、全然良く なかったので。スプリットをいっぱい投げてやろうと。いい動きで三振も取れた」。課題の決め球を17球中6球投じ、確かな手応えをつかんだ。高め直球などで目線も散らし「いい練習になればと思って。後半戦につながっていくと思う」と技術面で上積んだ。

 6月7日に第2子となる長女が誕生。家族が4人となり初めての家族旅行にもなった。前日の本塁打競争は3歳の長男を抱いて観戦した。「楽しんでましたね。自分も大きくなったら打てるかな、みたいに言っていました。野球に対する興味はもう、ずっとある」。試合前のレッドカーペットはまい夫人と長男の3人で参加。「家族にも貴重な経験になったし、一緒の時間を共有できてうれしかった」と喜びを口にした。

 前半戦は5勝5敗と勝ち星は伸び悩んだ。「これをいい弾みにしたい、いいきっかけにしたいですね」。白星に加えて技術面での手応えと、思い出と。6年目で初の舞台は、抱えきれない大きな土産をもたらした。

続きを表示

この記事のフォト

「第101回(2019年)全国高校野球選手権」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2019年7月11日のニュース