大谷、自己最速弾!打球速度181・7キロ「“最善のルート”通せた」

[ 2018年9月26日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―4レンジャーズ ( 2018年9月24日    アナハイム )

初回2死、右中間ソロを放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が24日(日本時間25日)、レンジャーズ戦に「3番・DH」で先発出場し、初回に8試合、30打席ぶりとなる先制の21号ソロを放った。右翼への約130メートル(428フィート)の特大アーチで、打球速度は本塁打では自己最速の約181・7キロ(112・9マイル)を計測。日本ハム時代の2016年に記録した自己最多の22本にあと1本に迫った。

 熱唱のち豪快弾だ。8試合ぶりのアーチは初回の第1打席、初球だった。大谷はサンプソンの内寄りのツーシームを強振。バットの芯で捉えた打球は高々と舞い上がり、右翼席中段まで届いた。

 「あの球に対して、しっかり(スイング軌道の)“最善のルート”を通せた」。同じエンゼルスに在籍した10年の松井秀喜に並ぶ21号。本塁打した打球速度では自己最速の約181・7キロを叩き出し「確実に捉えた時は飛距離も出る。差し込まれたりとか泳いだりとか、そういうところで飛距離がもっと出てくれれば、なお良い」と冷静に分析した。

 前カードのアストロズ3連戦では12打数1安打と精彩を欠いたが、体を張ってチームを盛り上げた。ヒューストンから移動のバスの車内で、今年はメジャー恒例の「新人仮装」ではなく「新人カラオケ」が開催された。

 「みんなが知っている曲でいきたいと思っていた」と、世界的ヒット曲「Despacito(デスパシート)」の日本語バージョンを熱唱。「曲もあんまり知らなかったので、歌詞を見ながら一生懸命歌いました」。高音も歌い上げ、自然と手拍子と掛け声が湧き上がるほど盛り上がった。同曲を原曲のスペイン語バージョンで披露した新人捕手アルシアも「翔平はナイスだったね」と絶賛するパフォーマンスだった。

 新人王候補の歌声で乗りに乗ったチームは延長11回にサヨナラ勝ちし、連敗を5でストップ。プレーオフ進出の可能性は消滅しているが、大谷は言った。

 「消化試合だという感じは個人的にはしていない。毎試合、毎試合、勉強になるところが多い。次の成長につながる」。このひたむきな姿勢も、ナインに愛されている。(柳原 直之)

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2018年9月26日のニュース