生まれ変わった創志学園の150キロ右腕・西 絶叫ポーズ封印&帽子リニューアル

[ 2018年9月23日 07:00 ]

秋季高校野球岡山大会2回戦   創志学園7―0おかやま山陽(7回コールド) ( 2018年9月22日    マスカットスタジアム )

<創志学園・おかやま山陽>7回を3安打の9奪三振、無失点と好投した創志学園の西 
Photo By スポニチ

 来秋ドラフト上位候補の最速150キロ右腕・西純矢投手(2年)を擁する創志学園が快勝で8強入りを決めた。秋季岡山県大会2回戦でおかやま山陽と対戦。西は「4番・投手」で先発し、7回コールドの7―0でライバルを圧倒した。

 「三振にこだわることなく、テンポのいいピッチングを心掛けました。まだ甘い球も多かったので、出来は50点くらいです」

 快勝の立役者は生まれ変わったエースだ。力配分は「5から6割」と話したように、初回から制球重視に重きを置いた。特にスライダーとカーブが効果的で相手打線を翻ろう。7回こそ2死から四球と安打で一、二塁のピンチを招いたが、最後の打者を鋭いスライダーで見逃し三振に仕留めた。7回を被安打3の9奪三振、無失点。自己採点は低かったが、三塁すら踏ませない圧巻の内容だった。

 今夏の甲子園は1回戦で創成館(長崎)から毎回の16三振を奪い、被安打4の無四球で完封。聖地で鮮烈なデビューを飾った一方で、のけぞるようなド派手な絶叫ガッツポーズも話題となり、2回戦では審判から注意も受けた。ただ、この日はガッツポーズは一切なかった。西は「(ガッツポーズは)封印しました。夏の大会では熱くなってしまいましたが、もうしません」とクールに語った。

 県大会から帽子も新しくなった。紺色から白色にリニューアル。甲子園では投げるごとに帽子が飛んだが、落ちにくいとされる丸型のものを使用している。この日は阪神、日本ハム、ソフトバンク、楽天などが視察。来秋ドラフト上位候補として複数球団から熱視線を浴びる逸材だ。大船渡の佐々木、星稜の奥川、智弁和歌山の黒川、東邦の石川をライバルに挙げる右腕。「夏は先輩についていくだけでした。秋は自分が引っ張っていく。弱いところは見せられない」と言葉に力を込めた。(吉仲 博幸)

続きを表示

2018年9月23日のニュース