偉業の先輩・有藤通世氏 福浦はグリップを少し上げて開眼

[ 2018年9月23日 08:04 ]

パ・リーグ   ロッテ3―5西武 ( 2018年9月22日    ZOZOマリン )

<ロ・西>8回無死、福浦は右越え二塁打を放ち通算2000安打を達成(撮影・三島 英忠)
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 球場で2000安打の瞬間を見た。よく頑張ったの一言だ。ロッテ・福浦という男は野球に対して真面目。1球たりとも無駄にしない。

 投手として入団し僕らとは違う苦労を重ねて、自分の型をつくり上げた。投手も打者もフォームが自分に合うかどうかで決まる。福浦はトップから打つ瞬間にグリップを少し上げる。その使い方を習得したことでここまで安打を積み重ねることができた。

 ここ数年はケガもあった。「もうやめよう」と思っても不思議でなかったが、彼を支えたのは「2000本打ちたい」という意欲ではなく、野球に対する探究心だと思う。だから到達できた。「ミスターロッテ」の称号は、僕もそうだけど皆さんが与えてくれるもの。彼はいい指導者になる。それまではたくさん苦労した方がいいよ。(スポニチ本紙評論家)

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