【伊東勤 視点】風格すら漂う大谷 自分の「間」で投球呼び込む

[ 2018年8月9日 08:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス11―5タイガース ( 2018年8月7日    アナハイム )

タイガース戦の1回、逆転3ランを放つエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 エンゼルス・大谷はボールが見えている。自分の「間」でしっかり投球を呼び込んでいるから見極めがよく、誘い球に惑わされることもない。初回の逆転3ラン。2ボールからの3球目。少し甘く入った外角のツーシームを左翼席へ運んだ。腕がしっかり伸びたところで捉えているから、逆方向にも強い打球が打てる。それにしてもあの飛距離。一段とパワーがついたように感じる。

 メジャーの水に慣れて風格すら漂う打席。内角は一つ間違えば一発があるから、相手の攻めはどうしても外中心になる。その外が甘く入ったら確実に仕留める。この日のように走者がたまって相手が、まともに勝負せざるを得ない打席が増えたらしめたもの。その意味では3番という打順が一番いい。機動力も使えるし、トラウトが故障から戻っても3番で使ってもらいたい。

 最後に、マウンドに復帰する準備も進めているようだが、焦って肘痛を再発させたら大変。慎重にやってほしい。

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2018年8月9日のニュース