智弁和歌山5点差逆転 名将・高嶋監督激怒でナイン奮起

[ 2018年4月4日 05:30 ]

第90回選抜高校野球大会準決勝   智弁和歌山12―10東海大相模 ( 2018年4月3日    甲子園 )

7回の攻撃前にベンチ前でナインに指示を出す智弁和歌山・高嶋監督(右)
Photo By スポニチ

 智弁和歌山が準決勝で東海大相模(神奈川)を延長10回の末、12―10で下し、準優勝した00年以来18年ぶりの決勝進出を決めた。延長10回で逆転サヨナラ勝ちした準々決勝に続き最大5点差をひっくり返しての劇的勝利。準決勝以降ではセンバツ史上初の両校2桁得点の乱打戦を制し、94年以来、2度目の優勝まであと1勝とした。

 再びミラクルを起こした。4点先制されても、再び5点をリードされても、最後にひっくり返した。延長10回で逆転サヨナラ勝ちした準々決勝に続く劇勝に、歴代1位の監督通算勝利数を68に伸ばした高嶋仁監督も「高校生の怖いところで、流れに乗ったら何をするか分からない」と驚いた。

 4回に逆転しながら、5―4の5回2死一塁で2ランを浴びた。長打だけは避けたい場面の失点に、指揮官はベンチで捕手・東妻を凄いけんまくで叱咤(しった)した。さらに3失策が絡んで4失点した6回には「これで負けたら、しごきやぞ」と怒声が全体に飛んだ。71歳の鬼気迫る表情にナインは奮い立った。

 7回に1点を返し、8回は林、黒川の2点打で同点に追いついた。2死満塁から同点の中前打を放った黒川は「何点取られても諦めるという言葉自体浮かばない」と言った。10回1死二、三塁から決勝の中犠飛を放った冨田は「高嶋監督から絶対に負けるなと言われていた」。指揮官の執念にナインは奮起し、準決勝以降ではセンバツ史上初の両チーム2桁得点の乱打戦を制した。1大会で2度も2桁失点した試合に勝利したのは春夏を通じても史上初だ。

 00年決勝で敗れた東海大相模に19年越しのリベンジを果たし、94年以来2度目のセンバツ制覇まであと1勝だ。高嶋監督は「なるようにしかならない。“当たって砕けろ”でいきたい。負けて元々という気持ちで、伸び伸びとやらせたい」と無心を強調した。 (桜井 克也)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2018年4月4日のニュース