広島25年ぶり開幕4連勝 河田&石井コーチに初対戦で“恩返し”

[ 2018年4月4日 05:45 ]

セ・リーグ   広島6―3ヤクルト ( 2018年4月3日    神宮 )

6回1死三塁、野間が中前適時安打を放つ(手前は坂口)
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 広島は3日のヤクルト戦で93年以来25年ぶりの開幕4連勝へ伸ばした。6回に敵失に乗じて逆転。一塁から一気に生還した安部友裕内野手(28)の隙を突く積極走塁が効いた。さらに下半身の張りで2試合続けて欠場した鈴木に代わって先発右翼を務めた野間峻祥外野手(25)が中前適時打で追い撃ち。昨季限りで広島を退団してヤクルトへ移籍した河田、石井両コーチとの初対戦でしっかり“恩返し”した。

 幸運にも見える逆転劇に王者たる理由が凝縮されていた。1点を追う6回1死一、二塁。西川の一ゴロが坂口のミスを誘った。好捕されながもベースカバーへ走っていた投手の原への送球が大きくそれた。二塁走者の丸は生還。一塁走者だった安部も守備のほころびを見逃さなかった。

 一塁ベンチ前まで転がったボールを処理するために走ったのは捕手の中村だ。ミスが出た混乱で投手の原や三塁手の川端が立ち尽くす様を横目に三塁ベースを蹴り、空いた本塁へ突入。気づいた2人との競争に勝ち、滑り込んだ。好機は2四球で得たもので、無安打で逆転。三塁コーチを務める玉木内野守備走塁コーチは「あれは安部が周りをよく見ていた。ナイス判断だったね」と褒め称えた。

 昨季までの2連覇の大きな要因にもなった積極果敢な走塁。礎を作ったのは今季からヤクルトへ移籍した河田守備走塁コーチだ。開幕3連戦では1個もなかった盗塁を3個記録。強烈な“恩返し”を披露した。

 続いた2死三塁の好機では野間がバットで“恩返し”した。下半身の張りで2試合続けて先発を外れた鈴木に代わる右翼で今季初先発。2球で追い込まれた後、ファウル3球を重ねた末の8球目を叩き、高く跳ねて前進守備の遊撃頭上を越した中前適時打で貴重な追加点を挙げた。

 昨季まで石井打撃コーチから徹底指導され、退団時には東出打撃コーチが「唯一育てきれなかったのが野間。引き続きよろしく頼む」と託された。元師匠の前での今季初安打。「意識はしなかったですよ」と笑い、「1打席1打席食らいついていこうと思った」と直伝の“粘り強さ”に胸を張った。

 全て逆転での4連勝。緒方監督が「ミスも出ているけど、集中力を持って頑張ってくれている」と目を細めたように完勝ではないところに逆に勝負強さがにじみ出る。試合前には両コーチに多数の選手があいさつ。たたき込まれた教えも生かし、連勝を伸ばした。 (河合 洋介)

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