ほろ苦かった…富島 甲斐裕人 椎葉村初の甲子園出場投手「また頑張りたい」

[ 2018年3月29日 18:43 ]

第90回選抜高校野球 2回戦   富島2―11星稜 ( 2018年3月29日    甲子園 )

 村民に聖地から、全力で元気は届けられた。富島左腕の甲斐裕人(ひろと、3年)が8回から3番手で登板。打者5人に23球を投げ、2安打1失点。甲子園の初マウンドは、ほろ苦い結果となった。

 「内を攻めて、詰まらせたと思っても全国レベルは簡単に打ち返してくる。緩急と球速が夏への課題です」。

 富島のある日向市から車で約2時間、宮崎市内から約3時間かかる椎葉村(しいばそん)の出身。村民で甲子園に出場した野手はいたが、投手では甲斐が初めてだった。アルプスには、両親と祖父母が来てくれていた。

 長い手足から繰り出す直球は、最速129キロ。椎葉中軟式野球部での中体連では県8強に貢献した。地元は“日本のマチュピチュ”とも呼ばれる「日本三大秘境」の1つ。幼少期は素潜りで川で魚を捕り、山で木に登るワイルドボーイだった。

 平家の落人伝説の地でもあり「那須という名字の人が多くて、友達でした」。祭事の「椎葉平家祭り」では鎧甲冑(かっちゅう)をかぶって、村内を歩いていた。富島入学後は学校の寮に下宿し、努力を続けてきた。

 「地元は大好きです。マウンドに立てて嬉しかったし腕も振れました。村民の方々に、いい報告ができるようにまた頑張りたい」。夏こそ勝ってマウンドからの絶景を見渡す。

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