川上 どやっ!初白星「そういう風に見ている人もいるのかなと」

[ 2013年8月23日 06:00 ]

<中・広>満面の笑顔で岩瀬(右)からウイニングボールを受け取る川上

セ・リーグ 中日3-1広島

(8月22日 ナゴヤD)
 最大のピンチでエースの本能がよみがえった。3―1の3回2死満塁、打席には4番・キラ。窮地に追い込まれた時、中日・川上の中にかつての闘争心と集中力が湧き出した。

 敵の主砲に強気の直球勝負で、3球目にはこの日最速145キロをマーク。そして7球目、最後は意表を突くスローカーブで三振を奪う全盛期さながらの投球で切り抜けた。

 「打者と勝負せず自分と勝負していた。何やっているんだと。キラのところでようやくね。逃げ場のない状況だったし、ホームランか三振か。腹をくくって投げた」

 右肩痛で大きく出遅れ1軍戦は昨年10月20日以来、306日ぶり。自身の進退にも関わる今季初登板だった。

 「新聞を見た時に“最後のチャンス”みたいに書かれていた。僕にそういう気持ちがある、ないは別にして、そういう風に見ている人もいるのかなと思っていた」

 ただ、04年にはセ・リーグMVPに輝くなど、かつて中日の「エース」と呼ばれた右腕。マウンドに上がり、勝負どころを迎えれば、考えることは一つだった。

 「チーム状況が良くない時のプレッシャーを思い出した。エース級の投手が投げるのはだいたい初戦か3戦目。2連敗していたらとにかく勝たなきゃいけない。僕がどうのこうのじゃないとね」

 久々だけに5回で降板したが、2安打1失点で初勝利。次回のチャンスもつかみ取った。百戦錬磨の38歳が、まだまだ「戦力」であることを証明する連敗ストップだった。

 ▼中日・今中投手コーチ(川上について)次を考えるとそんなに(球数を)いってほしくなかった。あれだけ真っすぐが投げられればいける。

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