女子プロ野球 24、25日ティアラC松山大会 小西美が引っ張る

[ 2013年8月23日 18:00 ]

ウエストフローラの小西美加

 女子プロ野球のティアラカップ愛媛松山大会は24、25の両日、松山市の坊っちゃんスタジアムで行われる。

【日程と結果】

 4チームで争う同カップはここまで13大会が行われ、ウエストフローラが5回とサウスディオーネが4回、イーストアストライアが4回の優勝を果たしている。通算の勝敗ではフローラが16勝10敗1分け、勝率・615、アストライアが16勝9敗2分け、勝率・640、ディオーネが13勝13敗1分けの勝率・500、レイアが6勝19敗2分けの勝率・240となっている。

 優勝回数トップを誇るフローラの要が小西美加(30)だ。前々回の仙台大会の決勝でも4安打完封を飾るなど経験を生かした状況判断に優れたパフォーマンスでチームを引っ張っている。

 11年は兵庫、昨年は大阪でMVPを受賞。女子プロ野球創設時からプレーを続ける小西にとって、4チーム制となった今季はこれまで試合が行われることのなかった地域も含めて全国を回ることになった。「(ファンと)直接話せるのはいいこと。興味を持ってもらえたら」とすそ野の拡大に力を注ぐ。

 それでも「危機感を持ってやらないと優勝は取れない」と目の前の試合には全力で向かっている。さらには指導的立場からは「まだレベルが低いので極めていきたい」と向上心は尽きない。

 7月には大相撲名古屋場所を見る機会があった。土俵際で真剣勝負を目の当たりにして「凄い集中力、一瞬にこだわっている」と印象を語った。試合時間こそ違うが、野球も一瞬の勝負の繰り返し、学ぶところも多かった。

 さらには、女子スポーツの基盤づくりにも目を向け、「どんな人でも頑張って続けていくのが強い。光る部分を生かしてもらいたい」と野球のみならず、ひたむきに取り組むことをアピールしていた。

 ◆小西美加(こにし・みか)1983年(昭58)4月18日生まれの30歳。北嵯峨(ソフト)― 龍谷大(同)、大阪BLESS(女子硬式)を経て10年から兵庫スイングスマイリーズ、12年は大阪ブレイビーハニーズ、今季はウエストフローラでプレー。右投げ右打ち。背番号18。

 ▽ティアラカップ 大会期間は2日間。初日は1回戦、2日目は決勝戦と3位決定戦を行う。大会ごとに優勝チームを決定し、さらにシーズン終盤には優勝回数の多い2球団同士でティアラカップ年間女王決定戦を行う。

【24日のカード】
第1試合 フローラ―レイア(16時開始予定)
第2試合 ディオーネ―アストライア(18時半開始予定)

【25日のカード】
第1試合 3位決定戦(11時開始予定)
第2試合 決勝戦(13時半開始予定)

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