常総・飯田 仙台育英斬り 浦学から11点奪ったV候補に完投勝ち

[ 2013年8月16日 06:00 ]

<常総学院・仙台育英>1失点完投した常総学院・飯田

第95回全国高校野球選手権2回戦 常総学院4―1仙台育英

(8月15日 甲子園)
 2回戦4試合が行われ、第3試合では常総学院(茨城)が仙台育英(宮城)を4―1で下し、優勝した03年以来、10年ぶりに3回戦進出を決めた。先発したエース・飯田晴海投手(3年)は5四球と制球に苦しみながらも、4安打1失点で2試合連続完投勝利を挙げた。

 優勝候補を破っても、表情を変えなかった。4―1の9回2死一塁。最後の打者を二ゴロに仕留めた飯田は、すぐに整列に向かった。

 「打線は1番から9番まで粘り強くて、苦しかった。一人一人に対してベストなボールを投げていこうと思った。チームが勝って一番うれしい」

 浦和学院から10安打11得点を奪った仙台育英打線に対し、新球が効いた。春の関東大会後に投げ始めたツーシームだ。134球の内、41球。右打者の内角をえぐり、左打者の外角へ沈ませた。習得のきっかけは、今センバツで済々黌に0―2で敗れた試合だった。甲子園で勝ち上がるためには、直球とスライダーだけでは通用しないことを痛感した。「自分は三振を取るタイプではない。ゴロを打たせる変化球を覚えようと思った」。練習試合で使いながら持ち球に加えていった。

 小さいテークバックはソフトバンク・摂津の投球フォームを参考にした。ノーワインドアップで投げる際は、右足首を最初からプレートと平行に踏むことで軸足を固定。体の軸がぶれない工夫を凝らす。直球は140キロに満たないが「甲子園で勝てる投手」になりたい一心で、練習に取り組んだ。2年生投手の坂本が「飯田さんは自分たちの倍は走っていた」と話すように、冬場は多い日には8キロ走に加え、10~50メートルのダッシュを100本。黙々とスタミナを養ってきたことが、酷暑の夏に2試合18イニングで1失点という結果につながった。

 チームは01年センバツ決勝で勝利した仙台育英を再び下し、夏は優勝した03年以来の16強入り。11年に木内幸男前監督が勇退した際、飯田らは1年生だった。名将の「最後の教え子」たちは、10年ぶりの頂点に立つまで表情を変えずに淡々と戦う。

 ▽01年センバツ決勝戦
常総学院
 103 020 001―7
 100 101 102―6
仙台育英

 ▼01年センバツ決勝VTR 4月4日に常総学院と仙台育英が対戦。初回に先制して主導権を握った常総学院は、5回に横川、村田がスクイズを決めるなどして7―6で逃げ切り。初優勝を飾った。仙台育英は3点を追いかける9回に、金沢の二塁打を足場に1点差に詰め寄る粘りを見せたが、あと一歩及ばなかった。

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