打の作新 2戦合計21点!聖地4度目の山下主将は2年連続弾

[ 2013年8月16日 06:00 ]

<熊本工・作新学院>初回1死二塁、山下は左越えに先制2ランを放ち二塁へ

第95回全国高校野球選手権2回戦 作新学院4―0熊本工

(8月15日 甲子園)
 2回戦4試合が行われ、第2試合は作新学院(栃木)の3番・山下勇斗捕手(3年)が昨夏に続く2年連続本塁打をマークするなど、打線が2試合連続2桁安打を放ち、熊本工を4―0で下した。

 慣れ親しんだ聖地に快音が響いた。初回1死二塁。ライナー性の鋭い打球を左中間スタンドへ運んだ山下は、軽快にダイヤモンドを一周した。

 「自分が勢いづけてやろうという気持ちだった。この一年頑張ってきたご褒美。去年のホームランよりうれしい」

 春夏合わせて自身通算4度目の甲子園。1年生だった2年前の夏は4強入りに貢献し、右肩を痛め一塁手で出場した昨夏は2回戦の立正大淞南(島根)戦で3ランを放った。2年連続の一撃を含む2安打2打点の活躍に「甲子園ではもう緊張はもちろんしないですけど、毎回新鮮です」と笑みを浮かべた。

 7月上旬の練習試合で左膝のじん帯を部分断裂。1週間バットを握らず治療に専念し、栃木大会はテーピングで固定して強行出場した。この日もサポーターを着けてのプレー。それでも泣き言は言わず、理想とする「背中で引っ張る主将」を実践した。

 毎朝5時に起きて1時間、夜も一番遅くまでバットを振り込んできた。甲子園入り後も午後10時まで黙々と素振りをする。捕手としての準備も怠らない。前日は熊本工の初戦の映像を2時間見て、打者の特徴をホワイトボードに書き出した。緻密な分析に基づく好リードで渡辺、朝山の無失点リレーを演出し、小針崇宏監督は「冷静さ、流れを見極める力は経験が生きている」と称えた。

 主将が打線に火を付け12安打4得点。今大会2試合で計27安打21得点と猛打で圧倒し、3年連続の16強入りを決めた。「去年、一昨年よりみんな下手くそだからこそ、総合力で先輩たちを追い抜きたい」と山下。頼れる主砲が頂点まで強力打線をけん引する。

 ◆山下 勇斗(やました・ゆうと)1995年(平7)7月24日、福岡県生まれの18歳。小1からソフトボール「利翔ジュニア」でプレー。中1から「太宰府シニア」(硬式)で捕手を始める。親の仕事の都合で栃木に引っ越し、中2から「宇都宮中央ボーイズ」に所属。高校入学後は1年春から正捕手を務め、甲子園は春夏通算4度出場。50メートル6秒5。遠投100メートル。1メートル71、73キロ。右投げ右打ち。

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