7点差大逆転 イチロー貴重な二盗でサヨナラお膳立て

[ 2011年4月13日 06:00 ]

ブルージェイズ戦の9回、敬遠四球で出塁し、ロドリゲスの右中間安打でサヨナラのホームを踏むマリナーズのイチロー

ア・リーグ マリナーズ8-7ブルージェイズ

(シアトル)
 マリナーズのイチロー外野手(37)が11日(日本時間12日)、ブルージェイズ戦の9回に劇的なサヨナラ勝ちのホームを踏んだ。0―7の絶望的な状況から、終盤に打線が猛反撃し、連敗を7で止める今季本拠地初勝利。3試合ぶり4度目のマルチ安打を放ったイチローは9回に貴重な二盗を決め、サヨナラ打をお膳立てした。

 背番号51を大はしゃぎのナインが迎えた。おどけるように両手を広げたイチローはホームを踏むと、その勢いでチームメートと抱き合った。連敗は7でストップ。試合後は「うーん、うーんっていう感じですね」と顔をしかめながらも「プラスのことは、きっかけにしたいよね」と、安どの表情を浮かべた。

 マ軍としては99年以来、12年ぶり4度目となる7点差からの逆転勝利。サヨナラ劇を呼んだのは、紛れもなくイチローの頭脳と足だった。6回終了時点で0―7と敗色濃厚だったが、7回に1点、8回には自身の中前打などで好機を広げると一挙5点を返して1点差に。そして9回2死三塁で打席が回ってきた。しかし、相手バッテリーは敬遠を選択し、打率・091の控え内野手ロドリゲスとの勝負に出た。

 自らがホームを踏めばサヨナラ勝ち。この状況で考えた。「盗塁の難しさ?そりゃそうでしょ。でも一、三塁で終わるわけにはいかないからね。迷いっていうか(けん制が)怖いわね」。ブ軍7番手のキャンプがロドリゲスへ投じた3球の間、そのモーションをインプット。「そこ(投球)でいろいろ見るわけだから。情報を入れるわけだから」。4球目、迷いなくスタートを切ると、ガラ空きの二塁を陥れた。

 2死二、三塁となり、ブ軍外野陣は極端な前進守備を敷いた。それもイチローの想定内だった。そして最後は「バックアップとしては、かなりレベルの高い選手。雰囲気も出てたし」と予感したロドリゲスが、中堅手の頭上を越えるサヨナラ打。シナリオ通りのエンディングを迎えた。

 連敗を脱出したとはいえ、開幕10試合で3勝7敗は地区最下位。イチローは「(考えは)いろいろある。でも、それを僕がメディアを使って発表することじゃない」と言った。6日のレンジャーズ戦では、ウィルソンが首脳陣といざこざを起こした。この日のセーフコ・フィールドの観客数も、99年の開場以来最少の1万3056人。笑える状況ではないが、明けない夜はないと信じ、イチローは戦う。

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