星野監督2741日ぶり白星「夢を見てる感じだね」

[ 2011年4月13日 06:00 ]

<ロ・楽>9回裏、ゲームセットの瞬間、ベンチで吠える星野監督

プロ野球 パ・リーグ 楽天6-4ロッテ

(4月12日 QVC)
 選手を出迎えた楽天の星野監督の目はもう潤んでいた。8年ぶり現場復帰で飾った開幕戦白星は監督として2741日ぶりの公式戦勝利。重圧をはねのけた闘将は、偽らざる胸の内を吐露した。

 「勝ったのかなという…何か夢を見てる感じだね。ホッとした。涙?それが普通じゃないか」

 開幕前の実戦では一度もなかった逆転勝利。「6点なんて天文学的な数字」と苦笑いした星野監督の采配が随所で光った。昨年わずか出場4試合の中島を9番で先発起用。09年に左投手から打率・319で「左だとコロッと変わる」の期待通りに6回、成瀬から二塁打。同点のホームを踏んで流れを変えた。9回1死から岩隈が3ランを浴びると、迷わずスパイアーを投入。放射線汚染で外国人が一時帰国する中、テスト入団のスパイアーは唯一帰らなかったことを指揮官は評価。「人生を懸けているし、腹が据わっとる」と守護神に指名してリードを守った。

 開幕前の避難所慰問では被災者を喜ばせたが、山元町では中年男性から「今さら来たって遅いんだ!」と怒鳴られた。指揮官は帰り際にその男性の手を握って勝利を約束。この日の試合前の宿舎ミーティングでは「君たちの優しさは十分に東北の方も受け止めたはず。今度は決して諦めない強さを見せつけよう!」と選手に熱く語った。

 平日デーゲームながらQVCマリンは当日券が約8000枚売れ、2万を超える大観衆が集まった。「ロッテファンも“頑張ってくれ”と言ってくれてうれしかったよ」。64歳の闘将の目が一層細くなった。

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2011年4月13日のニュース