八戸魂で決めた!内藤サヨナラ打で横浜8年ぶり快幕!

[ 2011年4月13日 06:00 ]

<横・中>9回1死一、三塁、内藤がサヨナラ安打を放ち、村田(右ら)ナインにもみくちゃにされる

プロ野球 セ・リーグ 横浜5-4中日

(4月12日 横浜)
 ヒーローになった横浜の内藤は、涙が止まらなかった。歓喜のサヨナラ打で頭を叩かれる手荒い祝福。気がつけば自分の下では村田が下敷きになっていた。

 「言葉にならない。抜けろーと思いました。みんなが駆け寄ってきて、ああ勝ったと。いろんな思いが湧いてきた。ヒットなら汚いヒットでも構わないです」。チームに03年以来8年ぶりの開幕戦白星をもたらした。

 同点で迎えた9回1死一、三塁で代打で登場。浅尾の138キロフォークをしぶとく中前に運んだ。八戸大から入団6年目の27歳は昨季、32試合で打率・125。今キャンプも2軍スタートだったが、3月11日の東日本大震災で奮い立った。慣れ親しんだ八戸の街が津波に襲われた。地震直後は恩師の八戸大野球部・藤木豊前監督に「津波が来ます。気をつけてください」と連絡。仲間の無事は確認できたが、いまだ被災地で厳しい生活を送っている。くじけるわけにいかない。まさに執念の一打だった。

 チームにとっても大きな1勝だ。3年連続最下位、そして昨秋の球団身売り騒動。ナインに穏やかなオフはなかった。2月の宜野湾キャンプで新主将の村田は「勝とう。試合が終わるまで諦めず全力を尽くそう」とナインに訴えた。先制しながら逆転されてしまうところまでは昨年までのパターン。だが、追いついて最後にサヨナラ勝ちに持ち込むのが今年のチームだ。就任2年目の尾花監督も「リードされてもみんながハツラツとしていたから、何とかなると思った」と興奮が収まらなかった。

 負けたくない、絶対に。誰もがその思いを強く持つシーズンは、最高の形で幕を開けた。

 ◆内藤 雄太(ないとう・ゆうた)1983年(昭58)11月29日、神奈川県生まれの27歳。横浜商工(現横浜創学館)から八戸大を経て05年大学・社会人ドラフト3巡目で横浜入り。八戸大では4年時に日米大学野球で首位打者を獲得し優勝に貢献した。通算104試合で打率・225、17打点、5本塁打。1メートル82、84キロ。右投げ左打ち。

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