「負けゲーム」追いついた 後藤が9回千金弾

[ 2011年4月13日 06:00 ]

<オ・ソ>9回、オリックスの後藤(右)は右越え同点ソロを放ち生還

プロ野球 パ・リーグ オリックス2-2ソフトバンク

(4月12日 京セラD)
 一矢報いた。「負けゲームやったからな」とオリックスの岡田監督も敗北を覚悟した試合展開。だが、土壇場で驚異の粘りを発揮した。1点を追う9回1死から今季もゲームキャプテンを務める後藤のひと振りで試合を振り出しに戻した。

 「とにかく塁に出ることを考えて打席に入った。スライダーをしっかりとらえることができた。今シーズンの1号をいいところで打つことができて良かった」

 8回まで3安打1失点の快投を演じていた先発の和田が投じた120球目。初球のスライダーをフルスイングした。「真っすぐのタイミングだったけど、うまく反応した」。完璧にとらえた一打は右翼3階席に着弾する今季1号の同点ソロ。「これまで本塁打は出てなかったからな。それがな…。公式戦になると気持ちも入るんやろな」。勝利をあきらめないポイントゲッターの意地に指揮官も目を細めた。相手エースの白星を目前で奪う、価値ある一撃だった。

 「スポーツ界の先頭に立って、一日でも早く被災地の方々に元気や勇気や感動を与えられるような素晴らしい試合をやることが責務。キャッチフレーズの新黄金時代へ―。新しいオリックスを見てもらいたい」

 前日には指揮官が東日本大震災の被災地、被災者に向かって熱いメッセージを送った。この誓い通りにチーム一丸で好ゲームを展開した。この日はベンチ入りした野手17人のうち16人が出場。まさに総力戦で戦い、いきなり延長12回引き分けの熱い戦いを演じた。

 これまで何度も街頭で募金活動などを行った後藤は「勝ちたかった…」と振り返ったが、開幕を待ちわびた野球ファンには勝敗を超えた感動が伝わったに違いない。 

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