【羽生結弦、語る Ex編(3)】「もっと見たい!って思ってもらえるような演技をしていきたい」

[ 2022年2月20日 18:50 ]

北京五輪最終日 ( 2022年2月20日    首都体育館 )

<北京五輪 フィギュア・エキシビション>フィナーレで「謝謝」と叫ぶ羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのエキシビションが行われ、男子4位の羽生結弦(ANA)は名プログラム「春よ、来い」を舞った。ピアノの旋律に合わせ、優雅なスケーティングを披露。トリプルアクセルやハイドロブレーディングなど全力の舞を見せ、会場をとりこにした。羽生はフリーで夢の超大技クワッドアクセル(4回転半)を世界初認定。自らの信念を貫いた3度目の五輪だった。エキシビションのフィナーレを終えた羽生は、囲み取材で思いを明かした。

 ――現役について。「羽生結弦のスケートを極めたい」というのは、競技者として来季もやっていきたい趣旨なのか、それとも違うのか。
 「うんとー、フィールドは問わないって自分の中では思ってます。うん。せっかく、こうやってたくさんの知名度がある中で、こうやってたくさん…まあ、需要って言うと自分の中ではちょと変な感じがしますけど。こうやってたくさん見ていただける羽生結弦のスケートっていうものを、ちゃんと僕自身、もっともっと納得できるような形にしていきたい。もっともっと皆さんが見たい!って。もっと見たい!って思ってもらえるような演技をしていきたいってやっぱり思うので。まあ、それがアイスショーなのか、競技なのか。それが報われるのか、報われないのか、僕にはちょっと分からないので。いろいろ考えたうえで、まあでもどっちにしろ、自分は皆さんに見ていただいた時に、“やっぱ、羽生結弦のスケート好きだな”って思ってもらえる演技を続けたいと思います」

 ――(外国メディアが)英語で質問していいか?
 「OK.Sure」

 ――ネーサン・チェンについて
 「(日本語で詳細を語ることを伝えた上で)えっと、今のフィギュアスケートで求められているものは、彼が全て持っていると思います。やっぱり、あれだけの精度で4回転ジャンプを決め続けられるのは、凄いことだし。僕には、あの精度で4回転ジャンプをずっと続けられることはできないので。やっぱり彼は凄いなって思いますし。そして、何より、僕はオリンピックで金メダルを2個持っているからこそ言えますけど。やっぱり、オリンピックの金メダルというものはフィギュアスケーターにとって、何よりも大切なものだし。それを彼がやっと手にすることができたっていうのは…うん。なんって言うんですかね、僕が誰よりも称賛したいっていうか。誰よりも、おめでとうって言いたいなって思ってます。彼は本当に素晴らしいスケーターで、もう、なんか、言葉で表すのが凄く難しいんですけど。でも、今のフィギュアスケート、今の競技フィギュアスケートの全てを持っているのは彼だと僕は心から思っています。Thank you」

 取材が終わり、会場から拍手。「ありがとうございました。また、またどこかで、お願いします!!ふふふふ」

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2022年2月20日のニュース