チーム支えた43歳の石崎琴美 藤沢にメダルかけられ感涙「素晴らしいメダルまでもらえて、本当に幸せ」

[ 2022年2月20日 13:18 ]

北京五輪最終日・カーリング女子決勝   日本3─10英国 ( 2022年2月20日    国家水泳センター )

表彰台で笑顔の日本(ロイター)

 カーリング女子の決勝が20日に行われ、18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)は世界ランク8位の英国と対戦。3─10と敗れ、銀メダルとなったが、カーリング界史上初の快挙となった。

 1─3で迎えた後攻の第5エンド。3点を狙ったスキップ藤沢五月のラスト一投が狙い通りにいかず、相手に1点のスチールを許し、1─4で折り返した。少しずつずれた歯車はなかなか戻らず、先攻の第7エンド。藤沢のラスト一投が狙いを外れ、英国に一挙4得点を許した。大量点を狙った終盤も、英国の守りに屈した。藤沢までにいい形を作ることができず、英国にプレッシャーを与えることはできなかった。第9エンドに2点を奪われた時点で「コンシード」を行った。

 表彰式では、結束を示すようにリザーブの石崎琴美含め全員で手をつないで表彰台へ、そして銀メダルをお互いに掛け合った。藤沢からメダルを掛けられた石崎はうれし泣きした。

 石崎は43歳でのメダリストになり、14年ソチ大会のスキージャンプ男子個人ラージヒル「銀」、団体「銅」を獲得した葛西紀明の41歳を抜き、冬季大会での日本人最年長メダリストになった。「本当にみんなのおかげで、色々な経験を大会中もさせてもらって、しかもこんな素晴らしいメダルまでもらえて、本当に幸せです」と声を詰まらせた。

 1次リーグの初戦から11日間の戦い。ロコ・ソラーレの全員の絆を最後までみせた。

続きを表示

2022年2月20日のニュース