日本に“雪辱”英国ミュアヘッド 4年前の最終ショットの悲劇「忘れられるかも」

[ 2022年2月20日 15:31 ]

北京五輪最終日・カーリング女子決勝   英国10─3日本 ( 2022年2月20日    国家水泳センター )

金メダルを獲得し、ガッツポーズする英国のスキップ・ミュアヘッド(ロイター)

 英国が日本代表ロコ・ソラーレを10―3で破り、02年ソルトレークシティ大会以来、5大会20年ぶりの金メダルを獲得した。スキップのイブ・ミュアヘッドが率いる「チーム・ミュアヘッド」としては14年ソチ大会3位以来の表彰台で、初の五輪女王に。前回18年の平昌(ピョンチャン)大会では3位決定戦で日本に敗れてメダルを逃しており、4年前のリベンジを果たす形で悲願の戴冠となった。英国は男子が前日19日の決勝でスウェーデンにエキストラエンドの末に敗れて銀メダルに終わっていたが、女子が圧勝でうっぷんを晴らした。

 表彰台でうれし涙を流したミュアヘッドは「ジェットコースターのような日々だった。シューズをしまって2度と取り出したくないと思ったこともあった」と振り返った。平昌五輪後は自分以外のメンバーが全員入れ替わり、自身は股関節のケガに悩まされ、新型コロナウイルイスの感染拡大で練習ができず、昨年の世界選手権では北京五輪の出場権を得られずに予選回りとなった。それでも「私たちは戻ってきた。欧州選手権、五輪予選に勝った。浮き沈みは激しかったけど、5人で金メダルをかけることができた」と喜んだ。

 4年前の3位決定戦ではミュアヘッド自身が最終ショットを失敗し、日本に銅メダルを譲る結果となった。「あれを乗り越えるのに時間がかかった。今も思い出すことがある」と説明し、「でも、これで忘れることができるかもしれない」とほほえんだ。

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