銀のロコ【藤沢五月ってこんな人】負けず嫌いでフットサルでも奮闘 強い意思と柔軟性を兼備

[ 2022年2月20日 12:40 ]

北京五輪最終日・カーリング女子決勝   日本3-10英国 ( 2022年2月20日    国家水泳センター )

ストーンを投じる日本の藤沢五月(AP)
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 女子の日本(ロコ・ソラーレ)が決勝で英国に敗れ、銀メダルとなった。金メダルには届かなかったが、18年平昌銅を超える史上最高成績。ロコのスキップ藤沢五月(30)とは、こんな人――。

 
 藤沢は小さな頃から負けず嫌いだった。父・充昌さん(62)は「何か目標を設定するとひたすら頑張る子だった」と振り返る。21年2月の日本選手権で北海道銀行に敗れた時のこと。姉の汐里さん(32)が「なんで負けたの?」と敗因を聞くと、藤沢に怒られたという。

 新型コロナウイルス禍で海外遠征に行くことが不可能になった。昨夏、男女の国内有力チームが合同で行った合宿では、レクリエーションの一環として男女混合チームでのフットサルが行われたが、負けず嫌いの藤沢は奮闘。対戦したSC軽井沢の山口剛史(37)は「一番ゴールを決めていた。得点王だったんじゃないかな」と振り返る。

 一方で最近は思考の柔軟性も増した。混合ダブルスでペアを組んだ山口は、作戦が食い違った試合後の反省会で藤沢が情熱的に意見を主張したことが印象に残るという。「スキップとして大切な要素、意思の強さを持っていた。(平昌後は)考え方に幅が広がったように感じる」と明かした。

 ◇藤沢 五月(ふじさわ・さつき)1991年(平3)5月24日、北海道常呂町(現北見市)出身の30歳。5歳でカーリングを始める。中部電力を経て、15年にロコ・ソラーレに加入。世界に誇る司令塔。

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