【藤沢五月と一問一答】快挙の銀メダルでも「悔しい」7連発 26年五輪への思い

[ 2022年2月20日 15:09 ]

北京五輪最終日・カーリング女子決勝   日本3─10英国 ( 2022年2月20日    国家水泳センター )

銀メダルの日本代表、ロコ・ソラーレ(ロイター)

 日本代表ロコ・ソラーレは史上初の決勝進出も英国に3―10で敗れて銀メダルだった。スキップの藤沢五月(30)は大事な場面でショットを決めきれず、試合終了と同時に涙があふれた。ミックスゾーンでの取材対応では、7度も「悔しい」と発し、早くも26年ミラノ・コルティナダンペッツォ大会に視線を向けた。

 ――コンシードの時の思いは。
 「得点差的にも勝つことはできない状況だったし、負けを認める状況だったので、心から相手のショットの強さと正確さと、人間的な部分も上回っていたのかなと思います」

 ――達成感と悔しさ、どちらが大きいか。
 「正直まだ、決勝が納得いくいい試合ではなかったので、そういう中ですぐにメダルセレモニーが行われたので、こんなに悔しい表彰式ってあるんだなと感じましたし、でも4年前よりいい色と自分に言い聞かせながら、納得がいく試合ができなかった悔しさと、もっともっとできた悔しさと、隣で英国のチームが金メダルを掛けているのを見て、ああやっぱり悔しいんだなと感じました」

 ――決勝はどんなプランを立てで、どこがうまくいかなかったか。
 「元々チーム・ミュアヘッド(英国)は何度も何度も試合をしていたので、絶対にいい試合になる、相手もミスの少ない、いいショットを決めてくるのが分かっていた中で、特に私のところでチャンスは作っていたが、最後の最後に決めきれずに、どうしても追いつけないのが、相手にプレッシャーを掛けられなかったのが凄く悔しいんですけど、それ以上に相手のショットがうまかったですし、流れを作ることができなかったのは、まあ悔しいなという思いがありました」

 ――中盤のエンドで苦しんだ。
 「相手が得点が上回っていたので、どちらかというと私たちが攻めないといけない、点と取らないといけないという状況があった中で、プレッシャーを少しは掛けられたと思うが、それ以上に私のショットが最後かみ合わなくて、うまくいかないなと思いながらやってました」

 ――第5エンドの最後のショットは3点を狙いに行ったのか。
 「あのショットはうまくいけば2点取れたようなショットだったが、チャンスはあったと思うんですが、私の投げがアイスとマッチしなくて、私も思ったいて通りに投げきれなかったところがあるので、そこは悔しいかなと思います」

 ――第9エンドの最後のショットはどんな思いで投げたか。
 「ほぼ決まらないであろう難しいショットだったので、これが五輪の私の最後のショットになるんだろうなと思って、ちょっと寂しさはありました」

 ――他のメンバーへの思いは。
 「最後の最後まで試合中に(吉田)夕梨花が“最後まで頑張ろう”と声を掛けてくれて、試合の展開的にはほぼ難しい展開だったが、最後まで声を掛けてくれたのはうれしかった」

 ――4年前に想像していた決勝の舞台に実際に立ってどうだったか。
 「プレッシャーはなかったですけど、そうですね、なんだろうな、正直、今大会予選が5勝4敗でぎりぎり勝ち越しているような状態で準決勝が勝つことができて決勝に立つことができて、自分に決勝に立つ価値があるかと若干、昨日思う部分はあったが、自分たちがやってきた結果でファイナルに立つことができて、負けてはしまったが感謝の気持ちを前面に出して立ちたいなと思ったので、後悔はないです」

 ――試合後に吉田知那美と抱き合った。
 「この大会は勝敗にあった通り、結構勝ったり負けたり、結構浮き沈みが多かった、メンタル的にも体力的にもつらい時間を過ごした中でのこのファイナルだったので、お互い大変だったねという思いだったりとか、でも最後までうちら頑張ったよねという終わり方だったと思う」

 ――4年後はどう考えているか。
 「なかなかカーリング界で五輪でメダルを獲るのを難しいと思われていた中で、こうやって最後に決勝の舞台に立てたので、私たちもそうだし、日本のカーリング選手の皆さんが、笑い話ではない、夢ではない、実際に起こりえる目標になったということでは、日本のカーリング界にとっては大きな1日になったと思うし、これをきっかけにカーリングを始めてもらう人が増えてほしいし、それ以上に個人的に、手の届くところまで来た金メダルを今日は触ることはできなかったので、今後のことをしっかり自分自身でも考えて、次の4年間を過ごしたい」

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2022年2月20日のニュース