カーリング決勝の観戦もこれでバッチリ!競技説明、用語&掛け声解説

[ 2022年2月20日 05:30 ]

<北京五輪 カーリング>決勝に向け練習する(右から)藤沢五月、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美(撮影・小海途 良幹)
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 カーリングは氷上のチェスとも呼ばれる、頭脳戦が勝敗の鍵を握るスポーツ。ストーンをハウスと呼ばれる円の中心を目掛けて投げ合い、得点を争う競技。1チームは出場4人で構成され、各選手が1エンド当たり2投ずつ、対戦相手と交互に投げる。得点は一つのエンドごとに最もハウスの中心に近いストーンのチームだけに加算され、ハウス内にある相手のストーンよりも内側にあるストーンの数が得点となる。

 チーム戦の1試合は全10エンドで行われ、試合前のラストストーンドローで上回ったチームに先攻、後攻の選択権がある。最後の1投を持つ後攻有利が定説で、得点した方が次のエンドで先攻。そのため、後攻側が複数得点を見込めない場合は、あえて両チーム無得点になるブランクに持ち込むこともある。

 試合中に選手が発する掛け声は、観戦者にも役に立つ情報が含まれている。大きく分けると4種類あり「イエス」「ヤー」「ヤップ」は、スイーピングをしろとの指示。「ウオー」「ノー」「オフ」「アップ」はスイーピングをやめろの指示になる。「ハード」はもっと強く、「ハリー」はもっと速く掃いて、「クリーン」は軽く掃いての指示となる。

 掛け声を出すのは、主にハウスの中にいるスキップの役割で、投石者が出す場合もある。もちろんこれらの掛け声を用いずに、もっと具体的な指示を言葉にすることも可能。ロコ・ソラーレもさまざまな言葉で指示を出す様子がみられる。

 【競技用語解説】

 カタカナ用語が多いカーリング。テレビ中継の中で実況アナウンサーや解説者、そして選手が発する代表的な言葉を五十音順に解説する。

 アウトターン ストーンに利き腕と反対回りの回転をかけること。右利きなら反時計回り。逆回転はインターンと呼ぶ。

 ウエート ストーンが滑るスピードのこと。

 エキストラエンド 第10エンド終了時で同点の場合に行われる延長戦のこと。サドンデス方式で、どちらかのチームが得点した時点で終了となる。

 エンド 野球におけるイニング。

 ガード(ストーン) 味方のストーンを守るために置くストーン。

 カムアラウンド ドローショットの一つで、ガードの後ろに回り込んで止めるショット。

 コンシード 「譲る」を意味する英語で、試合途中で負けを認めること。

 スイーピング ストーンの前をブラシで掃くこと。

 スチール 一般的に不利とされる先攻チームが得点すること。

 ソフトウエート ウエートの遅いショットのこと。

 ターン ストーンの回転のこと。

 ダブルテークアウト 1投で相手ストーン2つを同時にプレーエリア外にはじき出すこと。3つならトリプルテークアウト。

 ダブルロール ハウスの手前にあるストーンに当てて、投げたストーンとともにハウス内に入れること。

 ティーライン ハウスの中心を横に走るライン。

 テークアウト ストーンをプレーエリア外にはじき出すこと。

 ドロー ハウスの中にストーンを止めること。試合前にはラストストーンドローが行われ、2投投げて円の中心からの距離の合計が小さいチームが先攻、後攻の選択権を得る。

 ハウス ストーンを投げ入れる同心円。半径は内側から0.15メートル、0.61メートル、1.22メートル、1.83メートル。

 ピール すでにあるガードストーンに当てて、投げたストーンとともにアウトさせるショット。

 ヒットアンドステイ すでにあるストーンに当てて、投げたストーンはその場に止めること。

 ブランクエンド 両チームが無得点のエンドのこと。

 フリーズ ハウス内にあるストーンの前にぴたりと付けるショット。

 ロール すでにあるストーンに当てて方向を変え、投げたストーンを目的の位置に持っていくショット。

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2022年2月20日のニュース