藤沢五月の父・充昌さん「思い切りハグしてあげたい」 姉・汐里さん「弱さをみせることが苦手だったのが」

[ 2022年2月20日 18:29 ]

表彰台に飛び乗るカーリング日本代表、ロコ・ソラーレのメンバー(ロイター)

 カーリング女子の決勝が20日に行われ、18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)は世界ランク8位の英国と対戦。3─10と敗れ、銀メダルとなったが、カーリング界史上初の快挙となった。スキップ藤沢五月の父・充昌(みつよし)さん(62)と姉の汐里(しおり)さん(32)がマネジメント会社を通じて祝福のメッセージを寄せた。

 充昌さんは「とても興奮しています。日本代表決定戦の道銀との戦いを通して、一段とチームが成長したと思います。ロコ・ソラーレらしく、しっかりカーリングを楽しんでいると感じました」と話し、娘の快挙に「誇らしく思います。あまりゲーム中に感情を出さなかった娘が、感情を隠さず前面に出して、戦っていると感じました」とし、「ゲームの流れが悪くなってきても、冷静に状況を判断し、落ち着いてプレーができるようになったと感じました」と成長を感じ取った様子だった。そして「思い切りハグしてあげたいです」と愛情たっぷりに話した。

 また、姉の汐里さんは「ロコ・ソラーレの快進撃で日本中がカーリングで盛り上がっていることがとても誇らしい気持ちでした。スイスとの準決勝に勝利したときは、”カーリング決勝進出!”と叫びながら号外新聞を配りたいくらい興奮しました!」と喜びを語り「大会を通して、真剣だけど、深刻じゃない、そんな明るい姿に勇気をもらいました」と話した。妹の成長については「完璧主義ゆえに、今まで他人や家族にさえ弱さをみせることが苦手だったのが、今は試合中にでも正直な気持ちをチームメイトに伝えています。これはチーム全員が同じ目標を本気で信じて、長い期間を一緒に過ごし、どんな状態でも受け入れる、受け入れてもらえる、という信頼関係の構築が銀メダルにつながったのだと思います」と語った。家族にとっても忘れられない大会となった。

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2022年2月20日のニュース