接戦は想定内 前主将リーチはシンビンも「大きな勝利」ラグビー日本代表

[ 2021年11月14日 05:32 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021第2戦   日本38―25ポルトガル ( 2021年11月13日    ポルトガル・コインブラ )

<ポルトガル・日本>タックルを受け突進する堀越(AP)
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 世界ランキング10位の日本は同19位のポルトガルを38―25で下し、19年W杯の1次リーグ最終戦だったスコットランド戦以来、2年ぶりの勝利を挙げた。コンディション不良から復帰した前主将のリーチ・マイケル(33=BL東京)はフル出場も、後半開始直後にシンビンを受けるなど、らしくないプレーが目立った。

 前半立ち上がりから攻守で気持ちのこもった激しいコリジョン(衝突)を見せたリーチだが、チームは5―60で大敗したアイルランド戦でも課題となったペナルティーを連発し、波に乗れなかった。そして21―11で折り返した後半開始直後、キックオフでノーボールタックルによるペナルティーを受けると、3分には腕が相手の首に掛かる危険なプレー(タックル)でシンビンに。結果的に味方に負担を掛けてしまった。

 試合後の会見で「元々、タイトな試合になると予想していた。相手はプライドを持って戦ってくると思っていた」と内容は“想定内”だったことを明かしたリーチ。自身のシンビンを含め、秋は3試合連続で2桁に乗る反則数については「防げたものがあったので、レビューしなければいけない」と反省。今年最終戦となる20日のスコットランド戦(英エディンバラ)に向け、修正を図る考えを示した。

 格下相手によもやの大苦戦となったが、2年ぶりの勝利を前向きにとらえたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ、中村亮土ゲーム主将(東京SG)両名同様、リーチも「今日は大きな勝利。タイトなゲームを乗り越えたことはプラスになる」と話す。23年W杯で“生みの苦しみ”だったと振り返られる日を迎えるためにも、スコットランド戦は試金石となる。リーチは「チームは成長の波に乗っている。スコットランド戦へいい準備をして、勝って帰りたいと思う」と誓いを立てた。

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