アイルランドがまたもホームでオールブラックスを撃破!通算3勝目

[ 2021年11月14日 02:31 ]

ラグビー・オータムネーションズシリーズ   アイルランド29―20(前半5―10)ニュージーランド ( 2021年11月15日    アイルランド・ダブリン アビバスタジアム )

<アイルランド・ニュージーランド>逆転勝利に歓喜のアイルランドフィフティーン(AP)
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 今月6日に日本代表を60―5と圧倒した世界ランキング5位のアイルランドが同1位のニュージーランド(NZ)を地元で撃破。14―46で完敗した2019年W杯日本大会準々決勝の雪辱を果たし、18年11月に続きホームでNZ戦勝利をマークした。通算対戦成績はアイルランドの3勝29敗1分け。

 気迫で攻めるアイルランド。意地で守るオールブラックス。W杯決勝のような凄まじい攻防が繰り広げられた。アイルランドは日本戦と同じく序盤から浅・深、長・短のパスを織り交ぜる積極的なアタック。前半10分に相手SOボーデン・バレットのキックパスからゴール前に攻め込まれたが、パスをインターセプトしてトライを防いだ。NZフッカーのテーラーがハイタックルでシンビンとなり、数的優位となった同14分には右中間ゴール前で猛攻を仕掛けてから左へ展開。NZ出身のWTBローが左隅へグラウンディングして先制トライを挙げた(5―0)。

 NZは前半19分にFBジョーディー・バレットのPGで3点を返したものの、直後に司令塔のB・バレットが脳しんとうの疑いでモウンガと交代。だが、アイルランドのゴール前への猛攻を3度はね返すと、32分にはラインアウトから抜け出したフランカーのパパリイをテーラーがサポートして左中間へ逆転トライ。さらに2度トライラインへ迫られながらターンオーバーに成功し、最後はPGを狙わずラインアウトから攻めたアイルランドにミスが出て10―5で折り返した。

 アイルランドは後半も攻撃の手を緩めず、4分には右オープン展開から右中間ゴール前へ殺到。フッカーのケレハーがインゴールへ押し込んでトライを奪い、10―10と追いついた。11分には左中間ラックからステップで抜け出した23歳のフランカー、ドリスがポスト左へ飛び込み、17―10と勝ち越し。17分にはSOセクストンのPGで20―10とリードを広げた。

 NZは22分、WTBジョーダンが裏へショートパント。CTBリーコ・イオアネのリターンパスを受けたトライで20―17と詰め寄った。それでもアイルランドは1PGずつ決めて23―20で迎えた33分、NZのカウンターをローがハーフウエーラインで止めて反則を誘い、途中出場のSOカーベリーが約50メートルのPGを成功。39分にはカーベリーのPGで29―20の9点差とし、勝利を決定づけた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはNZ戦初出場で勝ち越しトライのドリスが選ばれた。

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2021年11月14日のニュース