石川佳純 “宿敵兼相棒”平野美宇との葛藤語る「話し合えなくても分かち合っている。だから五輪で戦えた」

[ 2021年11月14日 17:41 ]

石川佳純
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 東京五輪の卓球女子団体で銀メダルを獲得した石川佳純(28=全農)が、14日放送のテレビ東京系「卓球・石川佳純 涙の五輪秘話 あなたがいたから強くなれた」(後4・00)に出演し、平野美宇(21=日本生命)との関係の紆余曲折について語った。

 番組では、平野と軽井沢を旅しながら、お互いについて語り合ったり、同局が14年間、密着した石川の秘蔵映像などをまじえて紹介した。

 平野とは19年、1年にわたり東京五輪のシングルス代表を争ったライバルでもあった。2人の間には常に張り詰めた空気が流れ、最後の一戦では、石川が平野を直接対決で破り、代表枠争いにピリオドを打った。「東京オリンピックの選考レースもつらい時期を過ごしてきて、美宇ちゃんはコート場では本当に強い選手ですし、いろんなことに挑戦しているのを見て学ぶところがたくさんある。頑張っている姿を見て刺激をもらっているので、自分が頑張れる存在であるなと思っています」と、平野の存在の大きさに感謝した。ライバル関係を経て、今では大の仲良しとなり、「お友達としても一緒にいて楽しい」と打ち明けた。

 番組後半では、12年ロンドン五輪でともに戦い、銀メダルを獲得した平野早矢香さん(36)との焼き肉女子会の模様も。平野さんから「もやもやとかコミュニケーションのやりにくさはなかったの?」と尋ねられると、石川は「オリンピックレースで争っている時に、ダブルスを組んで一緒に出るわけじゃないですか?気持ちはお互い難しいところもあったと思うんですけど、ダブルスの時間はすごく楽しくて、シングルスでは争う相手ではあったんですけど、ダブルスはお互い積極的にやれたし、そこで信頼が深まっていったのかな」と振り返った。

 「プロだね」と感心する平野さんに、石川は「話し合うことはその時はできなくても、分かち合っている。お互い苦しい状況だから、それを一緒に戦ってきたという。だからこそオリンピックの舞台も戦えたと思います」と話していた。

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2021年11月14日のニュース