ラグビー日本代表 格下ポルトガルに大大大苦戦でヒヤヒヤ勝利

[ 2021年11月14日 04:01 ]

ラグビーリポビタンDツアー2021第2戦   日本38―25ポルトガル ( 2021年11月13日    ポルトガル・コインブラ )

<ポルトガル・日本>トライを決める日本代表・フィフィタ(AP)
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 世界ランキング10位の日本は同19位のポルトガルを38―25で下し、19年W杯の1次リーグ最終戦だったスコットランド戦以来、2年ぶりの勝利を挙げた。テストマッチの連敗を5で止めたが、格下相手に終盤まで接戦に持ち込まれる大苦戦を強いられ、不満の残る内容となった。

 5―60と大敗したアイルランド戦から先発10人を入れ替えた日本。若手や経験の浅いプレーヤーが先発ジャージーを着たことを割り引いても、あまりに消化不良の内容だった。開始3分でキックを絡めたアタックでWTBシオサイア・フィフィタ(花園)が幸先よく先制トライ。勢いに乗るかと思われたが、ミスや反則が相次ぎ、前半16分にPGで3点を返されると、同22分いはトライを許して逆転された。

 その後はSO松田力也(埼玉)が3連続PGを決めて再び勝ち越し。前半終了間際には代表初キャップのCTB中野将伍(東京SG)が自らラインブレークして初トライを奪い、21―11でハーフタイムに入った。

 後半こそ突き放したかった日本だが、コンディション不良から回復して今秋初先発となった前主将のリーチ・マイケル(BL東京)が連続してペナルティーを犯し、シンビン(10分間の退場)を食らう。リーダー格のまさかの失態にチームは浮き足立ち、その直後に1トライ1ゴールを許して再び3点差に。6点差という薄氷のリードのまま迎えた後半35分には、途中出場のプロップ中島イシレリ(神戸)が危険なプレーでシンビンで再びピンチを迎えた。

 後半ロスタイム、日本はインターセプトからFB山中亮平(神戸)がトライ。何とか逃げ切ったが、選手の表情に笑みはなかった。

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