谷原 5年ぶりツアー通算15勝目王手、16日に43歳「おじさん頑張ります」

[ 2021年11月14日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第3日 ( 2021年11月13日    静岡県 太平洋クラブ御殿場C=7262ヤード、パー70 )

<三井住友VISA太平洋マスターズ3日目>18番、第2打を放つ谷原秀人(撮影・沢田 明徳)
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 1打差の3位から出た13年大会覇者の谷原秀人(42=国際スポーツ振興協会)が4バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算6アンダーで単独首位に浮上した。16年以来、約5年ぶりとなるツアー通算15勝目を目指す。2打差の2位にはともに70で回った金谷拓実(23=Yogibo)と幡地隆寛(28=ディライトワークス)が続いた。

 最終18番で10メートルのバーディーパットを沈めた谷原は、ギャラリーの歓声を浴びて右拳を握った。「あれはうれしいでしょ」。42歳のベテランが単独首位に浮上し、5年ぶりの勝利に王手をかけた。

 「ショットの感触は良いし、パットも安定している。いい方向に動いているので、ストレスがないですね」

 技ありの一打は17番のアプローチだった。砲台グリーンの奥から15ヤードをピンそば20センチに寄せてパーをセーブ。不規則な風が吹いたこの日のボギーは1つだけ。3日間のパーキープ率(90・74%)は全体1位の数字となった。

 最終日は同じ広島出身で東北福祉大の後輩でもある金谷と最終組で回る。地元で小学生の大会「谷原秀人ジュニアクラシック」を主催しており、金谷も出場していた。「教えていた子と一緒にプロになって戦えるなんて、うれしいよね」。そう言って目尻を下げた。

 とはいえ、コースに出ればライバルの一人。16日に43歳の誕生日を迎える谷原は「強敵が多いですけど、おじさん頑張ります」と力を込めた。13年以来の大会2勝目、そして5年ぶりの15勝目をつかむ。

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2021年11月14日のニュース