萌寧「感触は50点」でも64 賞金女王へ首位浮上、腰痛くても精密機械

[ 2021年11月14日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第2日 ( 2021年11月13日    千葉県 グレートアイランドC=6741ヤード、パー72 )

<伊藤園レディース第2日>14番、勝(左)と笑顔を見せる稲見(撮影・西尾 大助)
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 首位と2打差の3位から出た賞金ランキング1位の稲見萌寧(22=都築電気)が8バーディー、ボギーなしで、この日最少の64をマークし通算10アンダーの単独首位に浮上。今季9勝目、通算10勝目に王手をかけた。賞金2位の古江彩佳(21=富士通)は1アンダーの13位。渋野日向子(22=サントリー)、賞金3位の小祝さくら(23=ニトリ)はともに予選落ち。小祝は賞金女王の可能性が消滅した。

 最終18番、5メートルのパットをジャストタッチで沈めた。8個目のバーディーで締めくくった稲見は、スコアカードの数字「64」に少しだけ違和感を覚えていた。「自分がプレーしている感じよりスコアが出ていた」と不思議な感想を漏らし「ショットはめちゃくちゃ調子が悪かった。感触としては40~50点」と辛めの採点を口にした。

 10月の富士通レディースから痛みを抱える腰は万全ではない。痛み止めを服用して何とか乗り切った。完璧なスイングもできない。それでも精密機械のように次々とショットをピンに絡めた。
 5番は30ヤードのバンカーショットを1メートルへ。6番は残り112ヤードから9Iで1メートルにぴたり。7番では6Iで2メートルにつけて3連続バーディー。後半も12番で2メートルにつけると、パー5の13番は第3打を1・5メートルへ。14番で5メートルに乗せて2度目の3連続バーディーを完成させた。

 逃げ切ればツアー通算10勝目。22歳108日での大台到達は宮里藍の20歳105日に次ぐツアー歴代2位の年少記録。73試合での達成は宮里藍の47試合、アン・ソンジュの65試合に次ぐツアー歴代3番目の速さとなる。

 賞金女王レースは小祝が脱落し、自身と古江、西村の3人に絞られた。「そこに特別に目標を置いているわけではない。目の前の一日一日をうまくこなすことに集中している」と話すが、優勝賞金を積み上げれば初タイトルへ視界は開ける。 

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2021年11月14日のニュース