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夏休みのドキドキ初体験 触るのが怖い!?ニジマスで「魚拓」に挑戦

[ 2022年8月18日 09:11 ]

釣れたニジマスで魚拓を作った(左から)三浦君、筆者、坂本君
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣りが大好きなアナウンサー・大塚ひとみが、子供の夏休みイベント「魚拓教室」に参加。その魅力に迫った。体験取材のもようは動画でもお楽しみいただけます。

 多摩川の本流を使った管理釣り場「奥多摩フィッシングセンター」(青梅市)を訪れた。ここでは釣りを好きになってもらおうと、限定のイベントなども開催している。

 まずは魚拓にするニジマスを釣る。教えてくれたのは、スタッフで奥多摩町出身の井上勇樹さん(26)。

 「餌はブドウ虫のほか虫が苦手な子にはイクラもありますよ」。餌を投げ入れ10秒ほどでウキが沈む。「掛かった!」。引きが強い。体を反り返らせるようにして取り込んだのは約1時間で10匹。30センチ近い魚拓候補もいる。

 魚拓教室には2人の小学生が参加した。埼玉県桶川市の坂本優太君(9=小4)と練馬区の三浦賢君(12=小6)だ。しかし、この2人は「怖い」と魚に触ることができないのだ。

 魚拓教室は小学生以下限定のイベント。私も特別に参加させてもらった。

 まずは魚のぬめりを取るため塩で洗う。「触れません」と言う三浦君の代わりにお父さんが洗うことに。一方坂本君は「ザラザラしてきた」。魚に触ることができたのだ。

 筆で魚にインクを塗る。指導してくれたスタッフは「ヒレなど周りは濃く、真ん中は薄く。そうするとグラデーションができ、ニジマス特有のラインがきれいに出ますよ」。

 次に魚に和紙を乗せる。指で優しく叩いて、きれいに模様を出す。いよいよ剥がす時が。「せーの!」。「きれいに写って躍動感がある!」。喜びの言葉が飛び交う。

 最後に筆で目を書き命を吹き込んだら、魚拓が完成。「自分の部屋に飾ります」とにんまりの坂本君。三浦君は「とても感動しました」。

 今年から始まったこの魚拓教室。スマートフォンで簡単に記録できる時代に、子供たちに「魚に触れながら和紙と墨で残した歴史」を知ってもらいたいと始めた。

 井上さんは「釣って食べて終わりではなく、いろいろな経験をしてほしい」と話す。子供と魚をつなぐ、心温まるイベントだった。

 ▼案内 青梅市・奥多摩フィッシングセンター=(電)0428(78)8393。魚拓教室は小学生以下限定のイベント。31日までの平日のみ午後1時半から実施。各日5人限定(当日先着順)。参加費は1000円(別途、魚拓にする魚を釣るための遊漁券+餌を購入)。

 ◇大塚 ひとみ(おおつか・ひとみ)1993年(平5)生まれ、千葉県出身。フリーアナウンサー。NHK宇都宮放送局、栃木放送、ウェザーニューズを経てフリーに。釣り歴はカサゴなど小物釣りを中心に20年。

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