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子どもから大人まで楽しめる寒バエ釣り シーズン到来!!いきなり118匹 岡山県・吉井川支流の金剛川

[ 2022年1月26日 05:30 ]

ハエを釣り上げ、笑顔を見せる横山翔太さん
Photo By 提供写真

 厳しい寒さの中で楽しむ、寒バエ釣りシーズンが到来した。急激な水温低下でハエの姿が消える中、ハエ釣りビギナーではあるが、釣りセンス抜群の鮎匠会のエース・横山翔太さんが岡山県・金剛川でチャレンジ。食い渋るハエに悪戦苦闘も5~14センチを118匹。ウキに出る微妙な変化に合わせる繊細な釣りに魅了されていた。寒さの中で新たな釣りスタイルに目覚めながら楽しいひと時を過ごした。(スポニチAPC、鮎匠会・横山 芳和)

 近場で楽しめていたハエ釣りだが、急激な寒気の到来とウやサギの捕食影響で姿が見えない状況となってしまった。そんな中、岡山市のやすだ釣具店から「和気町の金剛川なら毎日釣り人が竿を出しているので可能性はある」との情報を受け1月上旬今シーズンから始めたばかりの翔太さんに寒バエ釣りをチャレンジしてもらった。

 和気町を流れる吉井川支流の金剛川、大田原地区の右岸側は護岸整備が成されて釣り公園ともいえる好環境。

 数人の釣り人が竿を出していたので声を掛けると皆さん丁寧に対応してくれた。地元の方で毎日通っている万代敏史氏は「今日は良型を60匹ほどで納竿した。釣れそうな場所を案内しよう」と下流周辺に同行してくれた。

 左岸側に好ポイントを認めて翔太さんに釣り座を定めさせた。水深80センチほどのワンドのトロ場だ。水温は7度、マキ餌を投入すると川底の水草の中からハエが舞い上がってきた。4段の仕掛けでシステムから自動に出る食わせ餌をうまくハリに付けて投入する。

 ウキが立つと同時にスーッと引き込まれるきれいなアタリ。すかさず腕を立てて合わせを入れると、水中で銀色に輝く魚影が体をくねらせて抵抗していた。慎重に引き抜いて魚籠(ビク)に入ってきたのは、この日最大14センチの脂の乗った良型に笑顔を見せた。

 すかさず2投目を投入すると、入れ食いで釣ってみせた。10匹ほど釣れたが、アタリが薄らいできたので食い渋るハエへの対応としての誘いの方法をレクチャーしてハリ掛かりさせるコツを説明。

 また、タナの調整や3段仕掛けへの交換、ハリスを0・1号に下げるなどの工夫を凝らし釣果を増やした。その後は、20センチほどの浅瀬のピンポイントでうまく釣り、入れ食いさせるテクニックも披露してくれた。夕方までに5~14センチを118匹の釣果で納竿。

 ハエ釣り初心者が初めての川で、これだけの釣果を上げるのはさすがだ。翔太さんは「難しいところもあるが楽しい釣りなので、今後も続ける」と早くも次の釣行を笑顔で楽しみにしてくれた。

 この周辺は、車を横付けして子供からお年寄りまで、水辺の自然と釣りが楽しめるサンクチュアリだ。ぜひ寒の川釣りもチャレンジしてもらいたい。

 問い合わせ先・やすだ釣具店(電)086(255)0005、または吉井川南部漁業協同組合(電)0869(92)0132へ。
《高速のハエ釣りを可能にする釣り具》今では超貴重なハエ釣り具となってしまった「津山魚籠(籠石製)とセッティングしたハエシステム」。高速でのハエ釣りを可能にする魔法のタックル。名工・籠石氏はハエ釣り師のあいだでは超有名な籠職人で、誰にもまねのできない実用性を持った芸術品。ただ、現在では名工は亡くなり後継者も不在となっているのが残念。

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