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コスタリカの英雄ルイス有終の美を 今年限りで引退…14年ブラジル大会で過去最高8強導く

[ 2022年11月23日 04:45 ]

ポーズを決めるコスタリカ代表 ブライアン・ルイス
Photo By ゲッティ イメージズ

 【Today's CHECK E組】国民的英雄が“ラストダンス”に挑む。コスタリカで長年10番を背負い、主将を務めるMFブライアン・ルイス(37)は9月に今年限りでの引退を表明。3大会連続出場となるW杯カタール大会が現役最後の大舞台で「最高の形で締めくくりたい」と意気込む。

 スペイン、日本、ドイツと対戦する1次リーグE組について「とても厳しい組だが、我々にはサプライズを起こす意志と力がある」。狙うは8年前の快進撃の再現だ。14年W杯ブラジル大会1次リーグD組でコスタリカは優勝経験3カ国と対戦。ウルグアイ、イタリアを破り、イングランドと引き分けて“死の組”を1位突破する下克上を果たした。主将兼エースのルイスは5試合で2得点を挙げる活躍。盟友のGKナバス、MFボルヘスらとともにチームを過去最高の8強に押し上げる原動力となった。

(技術と広い視野/) 37歳となった現在はスピードこそ落ちたが、技術と視野の広さは健在。今大会のW杯北中米カリブ海予選と大陸間プレーオフで主に途中出場から流れを変える役割を担った。スアレス監督は8月に「ルイスだけは決まっている」とW杯メンバー入りを明言するほど全幅の信頼を寄せる。

 実は今大会が現役ラストマッチではない。12月17日に引退試合として現在所属するアラフエレンセで古巣トウェンテと対戦する。カタール大会の決勝が同18日のため国内で「決勝まで行く気がないのか」と物議を醸したが、「もちろん目標は世界王者。決勝進出で引退試合が延期になるように全力を尽くすよ」とルイス。あくまで頂点を目指し、有終の美を飾る。

 ◇ブライアン・ルイス 1985年8月18日生まれ、コスタリカ・サンホセ出身の37歳。欧州で06年のヘントを皮切りにトウェンテ、フラム、スポルティングなどで18年まで活躍。ブラジルの名門サントスを経て20年に古巣アラフエレンセに復帰した。05年にA代表デビューし通算146試合29得点。1メートル87、73キロ。利き足は左。

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