×

中田浩二氏 ウェールズの壁崩した米国若手攻撃陣の仕掛け

[ 2022年11月23日 04:20 ]

W杯カタール大会1次リーグB組   米国1―1ウェールズ ( 2022年11月21日    アハマド・ビン・アリ競技場 )

<米国・ウェールズ>先制ゴールを決めるウェア(右)(AP)
Photo By AP

 【中田浩二 視点】前半は米国が攻めあぐねた中で、FWプリシックやウェアら若手攻撃陣がいい働きを見せ、後半はウェールズが選手交代など流れを変えて引き分けに持ち込んだ。米国はウェールズにDF5人とMF3人のブロックで守られたが、積極的に仕掛けていき、前半36分にプリシックの縦パスにウェアがうまく反応して右のアウトで決めた。FWがよく走り、前からプレッシャーをかけてボールを奪い、速い攻撃でチャンスをつくっていた。

 ウェールズは後半から1メートル96の長身FWムーアを入れたことでリズムをつかんだ。高さを生かしてセットプレーからチャンスをつくり、ターゲットとなって起点をつくってチャンスにつなげた。ベールとの位置関係もよく、攻撃に厚みが出て粘り強く攻めたことで、PKを得て追いついた。

 欧州リーグが中断されて大会が開催されていることから、選手のコンディションがよく、強度も高い。実際のプレー時間を90分に近く確保するために、アディショナルタイムを長めに取っているのも今大会の特徴で、中3日の日程に微妙に影響する可能性がありそうだ。(元日本代表DF・スポニチ本紙評論家)

続きを表示

2022年11月23日のニュース