×

日本がドイツに勝った!後半30分から堂安&浅野弾で日本W杯史上初の逆転勝ち サウジより凄い大金星

[ 2022年11月23日 23:59 ]

W杯カタール大会1次リーグE組   日本2―1ドイツ ( 2022年11月23日    ハリファ国際競技場 )

<日本・ドイツ>後半30分、堂安(中央)が同点ゴールを決め歓喜に沸く日本代表イレブン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 史上初の8強を目指す戦いが、劇的な逆転勝利で始まった。7大会連続7回目出場でFIFAランク24位のサッカー日本代表は23日、1次リーグE組初戦で同11位のドイツと対戦。優勝4回の強豪に前半33分、PKで先制されたものの、後半30分に途中出場の堂安律(24=フライブルク)のゴールで同点。同38分にはFW浅野拓磨(28=ボーフム)がゴールを決め、2―1で逆転大金星を挙げた。27日の第2戦でコスタリカと、12月1日(日本時間2日)にスペインと対戦する。

 1点を追う形となった日本は後半から久保に代えて、冨安を投入。3バックに変更し、両サイドを前に張り出す形でよりアグレッシブに前からボールを追った。後半12分には前田、長友に代えて、三笘と浅野を投入。より攻撃的な布陣で臨んだ。

 そして、後半30分だった。左サイドで三笘がドリブルを仕掛け、南野にパス。南野の左足でのシュートをGKノイアーがはじいたところに、堂安が詰め、左足でゴールネットを揺らした。値千金の同点ゴール。

 さらに1―1で迎えた後半38分、右サイドでボールを持った板倉からの縦パス1本で抜け出した浅野は、相手DFと競り合いながら、角度のないところから右足を振り抜き、ニアサイドの上を抜いた。GKノイアーも反応しきれなかった。日本の勝ち越しゴールにスタジアムは大歓声に包まれた。アディショナルタイムは7分も最後までリードを守り抜いた日本が、代表W杯史上初となる逆転勝利を挙げた。ドイツに日本が勝利するのも初。

 開始直後、日本が見せ場をつくった。前半8分、MF鎌田のボール奪取から速攻を仕掛け、右サイドを駆け上がったMF伊東のクロスをFW前田が合わせてネットを揺らした。オフサイドと判定されたが「良い守備から良い攻撃」のチームコンセプトを体現した。
 「アグレッシブに、我慢強く、W杯に挑むチャレンジ精神を持ってプレーしてほしい」。前日、森保監督が話した通り、選手たちは果敢に、粘り強くプレーした。

 しかしW杯優勝4回のドイツに徐々に押し込まれる。同17分にはDFリュディガーにヘディングシュートを浴びた。同20分にはMFギュンドアンの強烈なシュートをGK権田が防いだ。しかし同31分、権田がペナルティーエリア内で相手選手を倒し、同33分にギュンドアンにPKを決められ先制された。

 18年に就任した森保監督は「世代交代、年代間の融合を図る」と公約を掲げ五輪代表監督との兼務でチームづくりを進めた。東京五輪でメダルは獲れなかったが、4強に進んだチームから久保らがW杯メンバーに入った。

 森保監督が選手として経験した「ドーハの悲劇」から29年。過去最高8強以上を目標に「ドーハの歓喜」を目指す戦いの直前には負傷者が続出したが、ベストに近い布陣でキックオフを迎えた。DF長友は日本代表歴代単独最多のW杯出場12試合。一方で21歳172日のMF久保は日本のW杯年少出場3位。DF板倉、MF田中らも初めてW杯のピッチに立った。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月23日のニュース