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ユベントス最有力!長友、今月中に移籍も!?

[ 2011年1月30日 06:00 ]

昨年11月のユベントス戦で、マルキジオ(右)と競り合う長友

 日本代表のDF長友佑都(24)が1月中にセリエAの名門ユベントスをはじめとする欧州のビッグクラブに移籍する可能性が高まった。イタリア各紙は29日、チェゼーナがFC東京から長友を完全移籍で獲得し、移籍市場の閉幕する今月中にビッグクラブに移籍すると報じた。アジア杯で快進撃を続けた日本の左サイドバックから目が離せなくなってきた。

 イタリア全土に衝撃ニュースが走った。29日付の各紙は一斉に「チェゼーナが、FC東京からDF長友を完全移籍で獲得した」と報じた。さほど資金力に恵まれないチェゼーナが移籍市場の閉幕直前に完全移籍に踏み切るということは、多額の移籍金を得るため、ビッグクラブへ“駆け込み移籍”させることを意味する。長友の周辺は一気に慌ただしくなってきた。

 注目の移籍先には最有力のユベントスを筆頭に、対抗のビジャレアル、バレンシア、セビリアのスペイン勢、チェルシー、アーセナルのプレミア勢と名だたる名門が並んだ。関係者によれば、長友はまず慣れ親しんだイタリア国内での移籍を希望。早くから本命とされてきたユベントスの地元トゥットスポルト紙は「ユベントスのマロッタGMが長友獲得のプレスを高めた。競争相手は有力候補のビジャレアルなど」と報じている。

 また、ユベントスと並ぶ名門ACミランからも1月中の獲得を目指すオファーが届いていたことが判明。移籍金をめぐる交渉が続いていたが、結局、エスパニョールから左SBディダクビラの獲得に方向転換したという。いずれにせよ、移籍期限ぎりぎりのタイミングでの駆け込み移籍をめぐり、各クラブの攻防は激しさを増してきた。

 もともと長友はチェゼーナへの期限付き移籍を満了する今夏の移籍が既定路線だった。実際、バルセロナや、DF内田の所属するシャルケなどが今夏の移籍市場での獲得に向けリストアップしていた。だが、アジア杯でも抜群のスプリント力を発揮した長友の評価は急騰し、移籍時期が前倒しされた格好だ。

 一方、保有権を握るFC東京の強化幹部によれば、29日現在、チェゼーナと完全移籍で合意した事実はなく、また残り2日となった移籍市場での移籍は「現実的ではない」とイタリア国内の過熱ぶりとはやや食い違いをみせている。今冬のビッグクラブ移籍は実現するのか、注目は高まるばかりだ。

 ◆ユベントス 1897年創設。本拠地はトリノ。欧州CLを2度制覇、セリエA優勝27回を誇る名門だが、03年を最後に優勝から遠ざかっている。06年には「カルチョ・スキャンダル」によるペナルティーで初のセリエB降格も味わった。今季は現在、9勝8分け4敗で6位と低迷し、左サイドバックの補強が急務。ルイジ・デルネーリ監督。

 ◆日本人選手の昨夏の駆け込み移籍

 ▼MF松井大輔(グルノーブル→トム・トムスク)W杯南アフリカ大会の活躍で松井にはポルトガルのスポルティングなどからオファーが届いていたが、高額な移籍金で折り合わず、10年8月29日にロシアのトム・トムスクに期限付き移籍することを決断。

 ▼MF阿部勇樹(浦和→レスター)労働許可証が発給されていなかったが、浦和とイングランド2部のレスターの間でクラブ間合意。その後、W杯南アフリカ大会で4試合に先発出場していたことから特例で労働許可証が発給され、10年9月1日に正式に移籍が決定。

 ▼FW矢野貴章(新潟→フライブルク)10年8月24日にブンデスリーガのフライブルクから獲得の意向を伝えられ、26日には日本を離れて移籍交渉を行い、翌27日に正式に契約を結んだ。

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2011年1月30日のニュース