香川、今季絶望“拒否”!「3カ月で治す」

[ 2011年1月30日 06:00 ]

車椅子に乗り、帰国した香川真司

 日本の若きエースが、早期復帰でブンデスリーガ優勝を決めるピッチに立つ。右第5中足骨を骨折して日本代表を離脱したMF香川真司(21=ドルトムント)が29日、成田空港着の航空機でドイツから帰国した。精密検査の結果は全治3カ月で、今後は日本で手術、リハビリを行う。チームの公式サイトでは今季絶望になったと伝えられたが、香川は今季中の復帰を目指すことを明言した。

 右足にギプスを巻き、車椅子に乗って空港ロビーに姿を現した。骨折した25日のアジア杯準決勝韓国戦から4日経過し、香川のまなざしはすでに復帰後を見据えていた。車椅子から降りて松葉づえ姿で報道陣に囲まれると「ラスト1カ月で合流してチームに貢献できるように全力で治療する。優勝するピッチに立てるよう、今から努力したい」と自らを鼓舞するように力強く語った。

 クラブや指揮官の予想を良い意味で裏切ってみせる。27日にドイツで受けた精密検査の結果について「(右)第5中足骨の骨折で、全治3カ月」と明かした。ドルトムントは公式サイトで「残るリーグ戦は全て欠場することになる」と今季絶望となったことを発表。クロップ監督も「この負傷で3カ月以内に治った例など聞いたことがない。シンジの今季は早くも終わってしまった」とコメントしていたが、本人の考えは違った。「自分の回復力次第。3カ月で治す強い気持ちを持ってリハビリをやった方が可能性はある。信じてやりたい」。3カ月で完治すれば、リーグ最終節の5月14日に行われるホーム・フランクフルト戦までに復帰できる。クラブで復帰できれば、日本代表が参加する7月の南米選手権(アルゼンチン)への出場も見えてくる。

 近日中に都内の病院で手術を受けてから、リハビリを開始する見通し。C大阪時代の09年9月に同じ箇所を疲労骨折した際は1試合休んだだけ。時間限定で途中出場を続けながらJ1復帰に貢献した。今回は重傷だが「1日でも早く治したい」と言い切った。優勝を決めるピッチに立つという目標を胸に、手術、リハビリを乗り越え、ドイツで、そして日本代表で再び輝く。

 【中足骨骨折からの復帰】

 ★MFデビッド・ベッカム マンチェスターU時代の02年4月10日、欧州CL、ラコルニャ戦で左第2中足骨を骨折。全治6~8週間と診断されたが、高酸素室での治療などを続け、6月2日のW杯1次リーグ初戦、スウェーデン戦に先発で復帰。イングランド主将として1アシストを決めた。

 ★MF小野伸二 フェイエノールト時代の05年6月、日本代表のバーレーン遠征での練習中に右第5中足骨を骨折。9月に復帰したが、10月に再び痛めて14日に再手術した。W杯も見据えて1月に古巣の浦和に移籍した。

 ★MF柳沢敦 鹿島時代の06年3月25日、千葉戦で右第5中足骨を骨折。全治2カ月と診断されたが、W杯メンバーに選出され、5月19日の日本代表合宿初日から全メニューをこなした。

 ★FWウェイン・ルーニー 06年4月29日のチェルシー戦で右第4中足骨など複数箇所を骨折し、マンチェスターUは全治10週間以上の診断を発表。それでもイングランド代表のエリクソン監督は直後にW杯メンバー入りを確約。6月15日の1次リーグ2戦目のトリニダード・トバゴ戦で復帰した。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「南野拓実」特集記事

2011年1月30日のニュース