MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

兵庫県竹野町「北前館」 “湯冷め知らずの湯”眼下に広がるは日本海の絶景!

[ 2018年10月24日 14:23 ]

北前館の温泉では眼下に日本海の絶景が
Photo By 提供写真

 湯冷め知らずの湯を求め、兵庫県豊岡市竹野町にある北前館へ。竹野町といえば夏は大勢の海水浴客でにぎわう竹野浜が有名です。浜辺の西側には猫崎半島が見え、山陰屈指の景勝地としても知られています。

 これからの季節、もちろん日本海の海の幸という魅力はあるものの海岸沿いはとても静かです。そんな竹野浜の目の前にあるのが北前館です。江戸時代から明治にかけて、北前船と呼ばれる木造の貨物船が日本海の荒波を越えて物資を輸送していました。北は北海道、南は九州、さらに瀬戸内を通り大阪にまでその航路は及んでいたそうです。

 竹野浜はその北前船の寄港地として栄えました。近くの観光センターでそんなお話を聞き、いざ北前館の温泉へ。浴場からはキメの細かい白砂が広がる竹野浜と白波が立つ日本海の絶景が見られます。体が温まれば海風を利用してクールダウン。私が訪れた時は少し風が強く荒々しい波の音が聞こえてきました。

 これぞ日本海。塩化物泉という泉質に属すこちらの温泉。塩の成分が体に付着し汗の蒸発を防ぐため「湯冷めしにくい」という特徴があります。ちなみに塩化物泉は殺菌作用が高く「傷の湯」とも呼ばれています。夏の海水浴で切り傷を負った時などにはもって来い。寒くなってきたからこそ、あえて寒さが厳しい場所へ。名湯の魅力が際立つ季節ですね。

 ◆北前館 兵庫県豊岡市竹野町竹野50の12。(電)0796(47)2020。営業時間は4〜6月と9月、10月は午前10時〜午後9時、7、8、11〜3月は午前10時〜午後10時(最終受け付けは終了30分前)。休館は木曜日(7、8月は無休)。料金は中学生以上が600円、3歳〜小学生が350円。

 ◇大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの33歳。甲南大卒。08年、MBSに入社。高校時代にオーストラリア、大学時代は米国にそれぞれ1年留学していたことから英語でのリポートも得意。担当番組は「せやねん!」、「ちちんぷいぷい」など。

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