×

MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

全国の温泉ファンを魅了する「クア武庫川」 地球の熱や鼓動感じるぜいたくな天然温泉掛け流し

[ 2022年6月15日 05:30 ]

天然温泉がぜいたくに掛け流される「クア武庫川」
Photo By 提供写真

 オリーブ色が次第に赤みを帯びていく。時間の経過とともに表情を変える湯は、地球が生きている証。

 兵庫県西宮市で地元の方々のみならず、全国の温泉ファンたちをも魅了するクア武庫川。外壁はタイル張りで、玄関を入るとすぐに木製の鍵がささる下駄箱が。一見すると昔ながらの町の銭湯。武庫川の西側、新鳴尾川沿いの住宅地にあり、初めて来てもどこか懐かしさを感じます。

 しかし、こちらの真髄は浴場の奥に。内湯と露天風呂を仕切るガラス扉の周辺は、床が変色しています。本来はグレーのはずが、この辺りはさびついているよう。向こう側には絶対に異世界が広がっているに違いない。

 外へ出ると驚きます。湯船の淵や床はまるで鍾乳洞のように茶褐色の析出物がこびり付いています。何かしらの結界に入ってきたような、まるでここだけ先ほどまでとは空気が違うのです。

 注がれたばかりの湯は緑がかった半透明。そこからどんどん濃くなり赤茶へ。顔に湯をかけると唇が塩辛い。海水の成分に近い温泉です。この泉質は皮膚に塩分が付着し汗の蒸発を防ぐことから、湯冷めしにくい湯だと考えられています。加温、加水、循環もなく、天然温泉がとにかく贅沢に掛け流される湯船。長湯は禁物。皆様も地球の熱や鼓動を感じてみませんか?

 ◇大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの36歳。甲南大卒。2008年にMBS入社。19年4月から情報番組「ミント!」MC。現在「よんチャンTV」ニュースキャスター。温泉ソムリエでもある。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る