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MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

東京・蒲田で新たな出合い! さしみ醤油のごとき“黒湯”は心も体もポカポカになる名湯だった

[ 2022年1月19日 05:30 ]

まるでさしみじょうゆのような、蒲田温泉の驚くべき真っ黒な湯!
Photo By スポニチ

 あえて蕎麦屋で酒を飲む。空き時間に数貫だけ寿司をつまむ。東京の下町を訪れると、こんなことをしてみるのが楽しくて、私はそれが何となく粋だと思っている生粋の関西人なのですが、間違えていますか。

 銭湯もまた山の手とは違った趣を町に与える要素のひとつ。JR蒲田駅から徒歩約12分。歩道橋や小さな郵便局を後にどんどん道が狭い住宅街へ。見るからに古き良きお風呂屋さん、蒲田温泉の看板が目に。ずっと来たかった黒い名湯。すでに体温が上がるのを感じながら、白い息を吐く常連客の列に並びました。

 開店と同時に真っ先に向かったのは、浴室の一番奥にある黒湯。湯船には真っ黒な湯が。噂には聞いていましたが驚きました。まるでさしみ醤油(じょうゆ)。これは蒲田温泉が海洋性であることに由来します。

 海藻などが海底に沈殿し、長い年月をかけて分解された成分が黒くなるのだとか。深さすら分からない、そのブラックホールへ。肌に吸い付く柔らかいお湯。手にすくった少量の湯さえも黒く、その濃さが分かります。
 
 塩分が含まれた泉質で、湯上がり後も塩の膜が肌を守り、ポカポカが続きました。温泉はまさに地球の血液。地域によって違う生命の特色をもっと探究したくなる、新たな出合いでした。

 ◆蒲田温泉 東京都大田区蒲田本町2の23の2。(電)03(3732)1126。営業時間は午前10時~深夜0時30分。料金は大人480円など。年中無休。

 ◇大吉 洋平 (おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの36歳。甲南大卒。2008年にMBS入社。119年4月から情報番組「ミント!」MC。現在「よんチャンTV」ニュース担当。

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