MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

鳥取県三朝町「三朝温泉」 全国でも希少 痛風に効くラドンを“吸う名湯” 

[ 2018年8月22日 15:05 ]

鳥取県・三朝温泉の河原風呂
Photo By 提供写真

 漬かったり、飲んだりする温泉は日本全国にありますが「吸う温泉」があるってご存じですか。鳥取県の三朝温泉です。三徳川の両岸に宿が立ち並ぶ歴史ある温泉郷。三朝の湯は古くから薬湯と呼ばれ、三たび朝を迎えると元気になると地元の方が教えてくれました。

 その理由は湯に含まれる高濃度のラドン。空気中に散逸するこのラドンを呼吸から体内に取り込むことで細胞が活性化され、新陳代謝が促進されると言われています。これは放射能泉という泉質で温泉ソムリエの間では「痛風の湯」とも呼ばれています。

 入浴による適応症に痛風があるのは放射能泉だけ。数が少ない貴重な温泉と言えます。今回私は三朝温泉のシンボル、河原風呂へ。宿場町の中心に位置する三朝橋の下にある無料の共同混浴露天風呂です。

 橋の上からはもちろん、周辺の宿からもかなり目立つ場所なのですが簡単な目隠しがあるのみ。女性の利用者は見かけませんでしたが、朝7時に訪れた時にはすでに多くの常連さんでにぎわっていました。

 高濃度ラドンを体に送り込むことを意識しながら何度も思いっきり深呼吸をし、同時に山陰のおいしい空気も頂きました。温泉街を散策している時も息をするだけで何だか得した気分になれる場所です。吸引する名湯。いかがでしょうか。

 ◆三朝温泉「河原風呂」 鳥取県三朝町を流れる三徳川の河原にある。奇数日の午前9時〜11時ごろが清掃。それ以外は24時間入浴可能で、最大10人ほど入れる。

 ◆大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの32歳。甲南大卒。2008年、MBS入社。高校時代にオーストラリア、大学時代は米国にそれぞれ1年留学していたことから英語でのリポートも得意。担当番組は「せやねん!」、「ちちんぷいぷい」など。

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