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MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

岩を枕に"湯ったり"と聞く谷川のせせらぎ~岩手県花巻市・鉛温泉「桂の湯」~

[ 2020年4月22日 05:30 ]

川のせせらぎが疲れやストレスを流してくれます
Photo By 提供写真

 渓流の音と共に心の垢(あか)が流れていく。深山の香りに包まれる花巻の秘湯をもう一つ。先月は、1匹の白い猿が傷を癒していたことから源泉が見つかったと伝わる「白猿の湯」を紹介しました。今回の舞台も岩手県花巻市の鉛温泉です。

 豊沢川沿いに建つ藤三旅館の中にある「桂の湯」は内湯と露天に加え、さらにもう一歩踏み込んだところにある小さな岩風呂が自慢です。露天風呂からの景色も素晴らしいのですが、その横にある細い石段を下ると川にせり出すように新たな湯船が登場します。

 大人が3人入れるほどの大きさ。谷川を真横に感じる野趣に富んだつくり。脱衣所の扉も含め旅館に付随する物が何一つ見えなくなり、ここに浸かっていると名湯をこっそり独り占めしている気分に。

 岩を枕に川側に背を向けると、せせらぎが全ての疲れやストレスを流してくれます。首筋や肩の辺りから老廃物がどんどん抜け出していく、あの感じ。身は湯にゆだね、気持ちは川の流れに任す。呼吸が自然と深く大きく変わっていきます。

 加水、加熱、循環が一切されていないアルカリ性単純温泉。もちろん100%源泉かけ流しです。ちなみに猿が傷の治癒に使っていた源泉は桂の木の根元から湧いていたのだとか。そこからとって桂の湯。鉛温泉の原点とも言えるお湯です。
 
 ◆桂の湯 岩手県花巻市鉛字中平75の1電話0198(25)2311。大人700円、子供500円。営業時間は午前7時~午後9時(受付は午後8時まで)

  ◇大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの34歳。甲南大卒。08年、MBSに入社。2019年4月から総合司会を務める夕方の情報番組「ミント!」がスタート。昼間は積極的に取材に出掛け、「行ってミント、見てミント、分からない」を実践する。

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