MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

水着で入る下呂温泉の名物〝美肌の湯〟

[ 2019年3月27日 19:17 ]

河川敷に設けられた公衆露天風呂。水着で入る下呂温泉の名物〝美肌の湯〟
Photo By 提供写真

 飛騨川で傷を癒やす1羽の白鷺。近寄ると、そこには良質な温泉が湧いていたのだとか。あれは、白鷺に姿を変えた薬師如来が、村人が求めていた源泉の場所を伝えていたに違いない。
 そんな白鷺伝説が伝わる温泉地と言えば下呂温泉。有馬、草津とともに日本3名泉の1つに数えられています。

 JR下呂駅を出ると、徒歩で楽しめるコンパクトな温泉街が広がっています。

 ここは日帰り入浴可能な施設の宝庫。1300円の温泉手形を買えば、低予算で各高級宿自慢の温泉などを3カ所巡ることができます。無色透明(pH9.2)のアルカリ性単純温泉は肌への洗浄作用が期待でき、美肌の湯と呼ばれています。

 温泉を貯湯槽に集め、各所へ配湯する集中管理システムを導入しているので、多くの場所で安定したこの上質な湯が堪能できます。

 ただ、いい意味で少し不安定な部分が魅力なのは、温泉街中心にある噴泉地。河川敷に設けられた公衆露天風呂で、その開放的な立地から気温の影響を受けます。夏にかけてのこの時季は泉温が少々高めのことも。水着で入る下呂温泉の名物です。ちょうど、伝説の発祥もこのかいわいなんだとか。

 毎月、各地の名湯を皆様にお伝えしているという点では、私は現代の白鷺?そんなことを考えながら浸かっていると、薬師如来様に怒られるのでしょうか。

 ◆下呂温泉 岐阜県下呂市。無料で楽しめる足湯も点在。

 ◆大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの33歳。甲南大卒。08年、MBSに入社。高校時代にオーストラリア、大学時代は米国にそれぞれ1年留学していたことから英語でのリポートも得意。担当番組は「せやねん!」、「ちちんぷいぷい」など。

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