MBS大吉洋平アナウンサーの「温泉書き流し」

深さ何と1.25メートル!立って入る自噴天然岩風呂~岩手・鉛温泉「白猿の湯」~

[ 2020年3月25日 05:30 ]

ダイナミックに広がる吹き抜けを見上げると、凝り固まった脳すらもほぐしてくれる感覚です
Photo By 提供写真

 600年以上も前、1匹の白い猿が泉で手足の傷を癒やしていたのだとか。それを見た人間が温泉の湧出に気が付き、天然風呂として使うようになったそうな。今やみちのくの名湯にまで発展したその温泉は、岩手県花巻市にあり「白猿の湯」と名付けらています。

 いわて花巻空港から車で約30分。豊沢川沿いに建つ老舗の湯宿、鉛温泉「藤三(ふじさん)旅館」の中にあるその湯は宿泊客のためだけではなく日帰りの入浴も可能です。岩をくりぬいて造った深さ1メートル25の湯船の底からは源泉が湧き出ています。加水や加熱の処理もされていなければ、循環等も無い100%の掛け流し。

 日本一深い自噴天然岩風呂と言われ、足先から背筋、首筋に至るまで心地よく伸びた状態で湯を感じることができます。さらに天井を見上げるとダイナミックに広がる吹き抜けが、凝り固まった脳すらも優しくストレッチさせてくれる感覚。ちなみに、こちらは混浴です。透き通った泉質ですので人によってはハードルが高いかもしれませんが、女性専用の時間帯もありますのでご安心を。

 白い湯煙に包まれ、思考を止めて、少し頬が赤くなった自分の顔が湯面に映りました。お猿さんもこんな表情だったのかな。

 定期的に東北を訪れたいと思っています。また1つその理由が増えた素晴らしいお湯との出合いでした。

 ◆白猿の湯(しろざるのゆ) 岩手県花巻市鉛中平75の1電話0198(25)2311。大人700円、子供500円。営業時間は午前7時~午後9時(受付は午後8時まで)
 
 ◇大吉 洋平(おおよし・ようへい)1985年(昭60)8月23日、兵庫県生まれの34歳。甲南大卒。08年、MBSに入社。今年4月から総合司会を務める夕方の情報番組「ミント!」がスタート。昼間は積極的に取材に出掛け、「行ってミント、見てミント、分からない」を実践する。

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